青春ソング

osyousan2006-02-21



ムックとの散歩の帰り道に
「カンガルーランドセル」というタグが
落ちていた。
その絵柄はウサギが踊っているもの。
ウサギじゃなくてカンガルーにしたほうがいい、と思った。
祖父に買って貰ったランドセルを孫が我慢できずに
背負って外を歩き回った。
その時落ちたタグかな?

そんな無邪気な子供は少なくなった。


昼、蕎麦屋に行く。
5人くらいしか座れないカウンターは
3人が座っている。
すると蕎麦屋の顔なじみのおばちゃんが
座敷に誘導してくれた。
ここで食べるのは、いつもタヌキ蕎麦。


注文した後、新聞もないので
周囲を見回していた。
壁に貼ってある「唄酔い」という札が気になった。
冷酒である。
酵母に演歌を聴かせながら仕込みました」という
説明書き。
この酒は旨そうである..。


夕方、今川焼きを買って居酒屋「Tちゃん」へ寄る。
Sママのかわりに子供みたいなおかっぱの女性がいた。
「ママは風邪?」と聞いた。
用事があるので2時間ばかり娘が手伝いに来ている、そうだ。
この娘は先日小学校の子供を2人連れて来ていた。
もう30半ば。
娘に今川焼きをお土産として渡す。
調理場で捻り鉢巻きをしたマスターが「いつもすみません」とペコリ。


奥にいる草色の作業着を着た爺さまがもう出来上がっていた。
それでも「古城」を歌う爺さま。
年は68歳で新潟から出稼ぎに来ているらしい。
「俺は三橋美智也が好きでな」と話しかけてくる。


入ってくる客はみな「おや?ママは?」と聞く。
そのたびにおかっぱの娘は説明している。


お通しは昆布巻きとエンドウ豆を煮たやつ。
その後に手作りのしめ鯖。
そしてウドの辛子味噌あえ(写真)。


私の隣に、40歳後半の女性が一人で来ていた。
多分Sママの後輩(生命保険営業)だろう。
生ビールのジョッキを2ハイ豪快に飲んでいた。


生ビール女が帰った後に美空ひばり専門おばちゃんと
旦那が入ってきた。
ひば専おばちゃんは最近まで喉をやられて声が出なかった。
でも今日は復活。
「東京キッド」をやってくれた。
本当に上手い。


ひば専おばちゃんの旦那が舟木一夫、梶光夫、三田明と
いった懐かしい青春ソングを歌う。
私もつられて松島アキラの「湖秋」を歌った。
もう一曲歌えと言われたら舟木一夫の「学園ひろば」かな。
でも番は来なかった。残念!


70歳を過ぎた老夫婦がやって来た。
夫が脳梗塞で倒れて妻が必死の看病。
それが演歌を歌えるまで回復したという。
歌うことが運動。
だから70過ぎの夫が歌うこと歌うこと。
新曲のオンパレード。


知らない歌だと退屈する。
焼きうどん(写真小)を食べて外に出る。