鬼怒川温泉

osyousan2006-02-07




前夜に降った雪がちょっと残っている。
今日は年金受給者協会の旅行である。
東武電車6両を貸し切っての大人数。
集合場所の越谷駅コンコースは
年寄りで埋め尽くされた。


婿殿のお父様が幹事で私を迎えてくれた。
それに今回はお母様も参加している。
232名の参加者の中で顔見知りはこのお二人だけである。
男性ばかりかと思っていたら
4割くらいの女性もいた。
皆さんすっかり着飾ってお綺麗(汗)。


「コンコース 集う年寄り みな化けた」
解説・・・コン(キツネ)と化けるの洒落


ホームに入線してきた電車には「団体」という文字。
232名が、それもお年寄りが乗り込むのだから時間がかかる。
発車の合図がされたが最後列にいた私はホームの上。
空いていた一人の座席に座る。
婿殿舅夫婦から誘われたが、ゆっくりしたいとやんわりお断りした。


配られた弁当には缶ビールとワンカップ
それにお茶缶がついていた。(写真小)
曇り空で寒そうな車窓を眺めながら飲む。
そしてつまみを食べる。
そばのご婦人から「おニイさんどうぞ」と南京豆とプリマのカルパスが差し入れられた。
このメンバーの中じゃ私はおニイさんである。
とてもいい気分。
姑さんからも差し入れが届く。


鬼怒川温泉駅には2時には到着。
これから夕方の宴会まで4時間もあるのだ。
風呂三昧。
平日で232名の団体が入るホテルはホクホクだろう。


露天風呂に背中一杯に絵をしょっている若者がいた。
この絵柄はその筋の方である。
そう言えばホテル玄関で口髭をたくわえた紋付き袴の
幹部らしい男性と会った。
酔っぱらってこんな恐い人にぶつからないよにしよう。


温泉に入り6人部屋で横になってテレビを横目に世間話などをしていた(何しろ宴会まで時間がたっぷりある)。
すると「秋篠宮紀子様 ご懐妊!」というニュースが飛び込んできた。
皇室典範改正に大きな影響があるだろう。


小和田雅子さまと川島紀子さまが民間から皇室に嫁いだとき
ヘエ!という不思議なつながりを知った。
「オワダマサコ」と「カワシマキコ」を縦に並べて上から斜にジグザクで下りてくると
「オワダマサコ」「カワシマキコ」になる。
おわかり?
このことは「トリビアの泉」よりずっと前に知った。


宴会は6時から8時過ぎまで。
これだけの人数が一同に食事できる施設はそうそうない。
並べている段階で刺身も乾いてしまう。
だから固形燃料を使った温かものを2種類つけていた。
それはしゃぶしゃぶと飲茶蒸し。
一斉に燃料に火がつくと温度がカーッとあがる。


舞台では法被の老老男女が「これから音頭」を踊る。
そしてこの日のために髪型を芸者風にしたおばちゃんの「芸者ワルツ」を舞ったり、
椿娘に女装した爺が「あんこ椿は恋の花」をコミカル演じる。
あとはお決まりのカラオケ。


宴会が終わるちょっと前に抜け出して3階のコーヒーラウンジに行く。
そこでは外人がピアノとバイオリンの生演奏をやっていた。
美女がピアノを弾き、かっこよく頭が禿げた紳士が歩きながらバイオリン。
これがとてもいい。
ラ・クンパルシータやコスモス、川の流れのようになど
リクエストにこたえる。
ここは娘の姑さんに教えてもらった。


姑さんはこのポーランドの芸術家とは周辺のホテルで何回も会っている。
今日もチップをあげたそうだ。
そしてリクエストにこたえてくれたからもう1回あげると
財布からお札を取り出した。
「お母さんは、そんなにあげなくていいですよ。私があげますから」と
姑さんのお札を見たら5千円札だった。
暗くて間違ったようだ。
私が千円札をたたんでピアノの上におくと
ポーランド美女が嬉しそうに微笑んだ。