階段から落ちる

今朝、我が家で大きな事件があった。
我が家的な事件だから他人が聞いたら笑うかも知れない。

土曜出勤の私が２階に背広を取りに上がった。
その時、ムックも付いてきた。
いつものこと。
だが、この後に事件が起こった。
トントンと階段を上ってきたムックが私の足に
ぶつかり転げ落ちたのである。

ドーンと音がしてムックが床に腹這いになっている。
キャンキャンと２回ほど鳴いた。
立ち上がらないのだ。
これには爺もびっくり。

抱きかかえてソファに寝かせた。
足を開いて舌をペロペロ出している。
犬は痛い頃を舐める癖がある。
その足が小刻みに震えているのだ。
ママを呼んだら、「ムックに何をしたの！」と
すごい顔。
不可抗力だったと言い訳してもダメ。

また抱いたがまだ元気がなく歩こうとしない。
医者に行かなければならないかも。
暫くして砂肝のオヤツを取り出したら
ピヨンとソファを下りて歩いた。
本当に心配させる。
でも痛かったのだろう。

こんな小犬でも何かあったら大変だ。
孫を預かっている時に怪我をさせたら、と思うと
ゾッとする。
取りあえず今のところは孫はいない。

ちょろちょろ歩き回るムックの姿を見て
安心して出勤した。

一昨年、飼ったばっかりのときのある朝、
ムックがびっこを引いている。
すぐに近くの動物病院に連れていった。
女の獣医がムックの足を診察したが
骨折ではないので、ちょっと様子をみましょう、との
診断だった。
その直後、何事もなかったように歩いた。
痛みに弱い犬種である。
犬種と言っても混血だが．．。

土曜の出勤は少人数。
だからやることもあり、新鮮である。

昼は中華店に行く。
色々迷ったが味噌ラーメンにした。
普通のラーメン店だから味にコクはない。
この店では中華丼あたりでよかったかな、と後悔した。

おばちゃんに混じって若い女店員がいる。
この前、この店員が調理場で何かをやっているとき
５０代の店主が「それは後でいいよ！」と指示した。
強く言うなあと思っていたら「今やるよ！」と
反発する。
なーんだ、この店の娘だった。
そう言えば太ったほっぺが父親にそっくりだった。

中華店の前に自転車を止める人がいる。
そこは餃子を売るガラス窓がある。
店主が「自転車はガードレール脇に置いて」と注意。
その一団が店に入ってきた。
４０才くらいの両親と息子２人だ。
まず父親が生ビール、母親が餃子と注文。
６年生くらいの息子は「半ﾁｬﾝラーメン大盛り！」と吠えた。
半ﾁｬﾝとはチャーハン半分の意味。
今日は土曜日で普通の家庭は休みである。

５時過ぎに職場を出る。
外はまだ明るい。
これからドンドン日が長くなる。
嬉しいことだ。
ムックは大丈夫かな？足は引きずっていないかな？と
思いながら自転車を漕ぐ。
陸橋の下で散歩中のムックとママに遭遇した。
「ムック！」と呼んだ。
一瞬、こっちを見たがすぐに散歩仲間のワンコにほうを向いた。