忘年会、そしてスナック

osyousan2005-12-16



ラーメン屋に入る。
今客が出ていったばかりで
カウンターは私一人。
味噌ラーメンを注文。
相変わらず両側の壁にはボクシングの
ポスターがベタベタ貼ってある。
今日は厨房にこの店のオーナーがいた。
短いパンチパーマで精悍な顔をしている。
だから若いコックは緊張。
「はい、はい」という返事が聞こえる。


今晩は本所と合同の忘年会。
会場は駅前の大型チェーン店。
座る席はくじ引きである。
特に女性は隣りに知った人がいないと
楽しくない、嫌だという意見がある。
普段話を出来ない人と親しくなる方法と
してはこれがいい。
しかし、当たりはずれはある。


野菜サラダ、イカげそ揚げ、鶏の唐揚げ、ズワイガニ
大正エビの塩焼き、スナックエンドウ、ポテトフライ、
キムチ寄せ鍋、最後に堅い焼きそばが出た。
アルコールは生ビール、サワー各種、ワイン、日本酒が
飲み放題だった。
中には熱燗の日本酒を5本注文して
飲みきれずに3本そのままの飲んべえもいた。

私は例によってデジカメを持って飛び回っていた。

するとN爺が「この人は女の人しか撮らないぞ」
そして、「出来上がった写真も好きな人にしか
見せないんだから」と言う。
その通りです。


こういった宴会で時間つぶしにはビンゴゲームがある。
カラオケもいいが歌えない人は疎外感を味わう。
今日のビンゴはゲームは数字ではない。
自分の名前である。
それで席決めの時、名前をひらがな書きにした
紙片を渡された訳がわかった。

箱に入ったひらがな文字の紙を幹事に当てられた
人が引き出す。
それをみんなに知らせる。
司会者が「次の文字は<あ>、です!」と叫ぶと
自分の前にある名札に「あった!」と○印。
名前の全部が○で埋まるとビンゴ!


名前が長い人が不利だと思ったらそうではない。
次々ビンゴの人が立ち上がり賞品を貰う。
中身を見て交換する人もあった。
ディズニーランドの入場券を引き当てた
老人が女性にせがまれている。

私はたった2個の○で終わった。


関東の一本締めで2時間の宴会が終わる。

私はイの一番で会場を後にした。
二次会の声が掛かるからだ。
昔から二次会は不参加。
お互いに乱れるのが嫌だから..。
出口には予約なしの客が並んでいた。
今日はハナ金だ。


地元に戻る。
猛烈にトイレが呼んでいる。
昔、「Natuer calls Me.」という
表現をしたものだ。
初めてのスナックに飛び込む。
8時半なのに客はいない。
ちょっとまずいかな?
コートを脱いでカウンターに座り
「まずビール」とママに言う。
そしてトイレに入る。
壁には「24日クリスマス会」「29日忘年会」の
ポスターが貼ってある。
それぞれ会費は5千円なり。
掻き入れ時。


席に戻りカラオケ画面でサッカーを見る。
ママは胸が大きく開いたドレスを着ている。
胸の谷間がすごい!
残念ながら年は50才後半?


カウンターの中には派手なベストを
着たマスターがいる。
「旦那さん?」と聞いたら「いや、私の弟よ」とのこと。
よくそう言うもんだ。


9時過ぎると若い女性が出勤。
この女の子が目当ての客もいるだろう。
そして社長と呼ばれる客が入ってきた。

ママと話をしているうちに以前この店に
来たことが分かった。
昨年、忘年会をやっている知り合いから
電話が入り「これから麻雀をやるから来ないか」と
誘いがあった。
呼ばれて入ったのがこの店だった。
忘年会はすぐに終わり、麻雀をやり徹夜。
もう忘れている。


「今日は忘年会帰りでもう飲めないから、好きなものを
飲んでいいよ、マスターもどうぞ」と気っ風の
いいところを見せる。
そして「このバナナをカットして出して」と
カウンターに飾られているバナナを指さした。
その途端、我が家にも色の変わったバナナがあったっけ、
と思い出した。
我が家のバナナは、体にいいと思って買ってくるが
食べきれずに黒くなってゴミ箱にポイという運命。


ビールの次は青リンゴサワーを飲んで歌は
歌わないで店を出る。
写真小はママが飲んだトマトジュースと私の青リンゴサワー。