ずんだもち

osyousan2005-12-10



用水わきの遊歩道をムックと散歩。
ベンチにマスクをした中年女性が座っている。
よく見たら近所の奥さん。
抱いているのはパグ犬ウナちゃん。
「ここにこうやっているのが好きなんですよ」
ウナちゃんは大きな目でムックを見ていたが
どうも焦点が定まっていない。
白内障かもしれない。


ガソリンを入れに行く。
ますますガソリンは高くなっている。
我が家では使わないほうだが、
日常車使っている人は大変である。
先週の虫食い川柳でガソリンの句があった。
「ガソリンの値上げが足腰強くする」
「足腰」が虫食い問題。
その通り、車は乗らず歩くこと。
それが結果、健康につながる。


その足で酒などが売っているスーパーに
寄る。ここで焼酎2,5リットルと
缶ビールを買う。
レジで腰が曲がった老女が「あと、水をちょうだい」と
言っている。店員が6本入りの箱を取りに行く。
そして支払いも財布の中をまさぐって1円まで
細かいので払う。
時間がかかる。
すぐ後にいる若い男がイライラしている。
今の私は極力笑顔で待つ(人間ができてきた)。
やっと若者の番。
缶詰と生ものを一緒の袋に入れたのに
八つ当たりして「別々に入れろよ」とクレーム。
出ていった後に「色んな客がいるから大変だね」と
レジのおばさんに声を掛けた。


ムックを日の当たるところに出す。(写真大)
この場所は4年前まで飼っていたビーグル犬も
よく出した。
ムックが見ている前で洗車をする。
寒いのでゴム手袋を出して両手にはめた。
これが古いのでピリッと破けた。
物質には耐用年数ってあるもんだ。
私は大丈夫かな?


ママは近所の人とホームセンターに冬用の花を
買いに出た。
私は水槽の水を取り替える。
先週買った20匹のネオンテトラがもう3匹しかいない。
どうも水が合わないようだ。
それより20匹で400円は安い。
安かろう悪かろうだ。

水槽内をよく見たらプラティの稚魚が泳いでいる。
これは隔離壁を作る必要がある。
すぐに穴のあいたプラスチックで境をつくる。
さて育つかな?


ムックをカンガルーだっこに入れて駅前まで出る。
そして「かん野」でシイタケ巻きを買う。
ついでにあんこたっぷりの草餅とずんだもちを買う。
これは目が欲しがった。
ずんだもちとは枝豆をすりつぶしたあんこを
絡ました餅である。


ずんだもちを初めて食べたのは小学校4年生頃。
祖母が具合悪いというので母親について
山形まで行った。
そこで食べたのがずんだもち。
祖母は母親の顔をみてすっかり元気になっていた。
母親は久しぶりに古郷に帰ってきたので
連日親戚や近所の人と楽しそうに話していた。
構われなくなった私は寂しくなった。
夕方、早く東京に帰りたいと河原の木に登って
東京方面を眺めていた。
遠くで私を探している声がしたっけ。
うーん、50年前の話である。


そんなことを思い出しながら昼を食べる(写真小)。


ムックとの夕方の散歩で自転車に乗って
いるおばさんが笑いながら声を掛けてくる。
居酒屋「K」のママだった。
今年、マスターが糖尿病で亡くなって店を
閉めている。
「主人がいなくなって夜が長くて寂しいのよ」と
言う。ちょっとドキッとしたがその意味じゃ
ないようだ。
ママは63才である。
「もうお店やらないの?」と聞いたら
「家賃が高くて、安いところが見つかればまた
やりたいわ」
「その時は連絡してください」と別れた。