黄色いワーゲンビートル

osyousan2005-12-09



昼に外に出ると駐車場に黄色の
ワーゲンビートルがあった。
手入れの行き届いた綺麗な車である。
昔、黄色のワーゲンを3台見るといいことが
あると言われたものだ。
そうそう青島幸男が選挙運動したとき、
この黄色いフォルクスワーゲンに乗っていた。


青島幸男も多才な男である。
放送作家クレージーキャッツ
コントを作り、自分も「青島だー」で
ブラウン管に登場。
その後はベストセラー小説を書いた。
国会議員、そして都知事
好きなこと目立つことをやり、あるところまで
辿り着いて飽きたらすぐにやめる。
「おーれーはこの世で一番、無責任だと
言われた男ー」と植木等が歌っていたが、
青島が本当の無責任男かも知れない。


昼は日本海庄屋に入る。
今日も蕎麦あたりで軽くいこう、と思ったが
生姜焼き、小刺身、コーヒーのセットに負けた。
カウンターが込んでいる。
私の右隣には40才くらいのご婦人が座り、
明太子スパゲッティを注文した。
待つ間、婦人雑誌正月号を読んでいる。
左手薬指に指輪はない。
スパゲティには稲荷寿司が2個ついていた。

今度は左隣にも女性が座る。
髪を無造作に後ろで結んだ60才くらいの
おばちゃん。コートを着たままである。
まるでムーミンに出てくるスナフキンのようだ。
彼女も私と同じ日替わりランチだった。
食べ終わったが食後のコーヒーがなかなか出てこない。
やっぱり込んでいるから遅い。


やっとコーヒーが来た。隣のスナフキンと一緒だった。
シュガーを入れてかき回しミルクをその渦に
たらし込む。
そうするとゆらゆらした綺麗な模様が出現する。

おや、スナフキンはカウンターに置かれた
ホットコーヒーを何も入れずに一気に飲み干した。
そして伝票を掴んでスクッと立ち上がり
レジに向かったのだ。

ムーミン谷で緊急会議があるのだろうか?


芸能ニュースでは篠原涼子が24才年上の
舞台俳優市村正親と結婚して記者会見した
様子を何回もやっている。

世の中の男どもはこのニュースを見て自分の年から
24才を引いて
「じゃあ、俺は何歳の女の子と結婚できるんかな?」と
妄想しているだろう。
私は36才の女性と結婚できることになる。
親ほど老けた男に対して彼女の愛がいつまで続くかが疑問。


それに男のほうが必ず疲れる。