昼の喫茶店にて

osyousan2005-12-08



昼食は喫茶店にした。
野菜サンドランチを注文。
サンドイッチにアイスコーヒーそれに
ケーキという欲張りメニュー。
まあ、写真を見て下さい。
還暦の爺が食べると思えない
お洒落な昼食である。


ここは駅前最大級の喫茶店である。
優に100席以上有る。
ちょっと周囲を見ると色んな人がいる。
正面のテーブルには白髪の経理士然とした
初老の男性。
コーヒーを飲みながら10頁ほどの書類を
チェックしている。
午後から契約している会社に行くのだろうか?


左にはさっきからガテンの求職本を
読んでいる30才くらいの若者。
時計を気にしている。
昼が過ぎたら会社に電話かな?


その隣りテーブルには携帯電話を見ている
ベスト姿の中年男性。
携帯が終わると名刺の束を出して
トランプのように一枚一枚めくっている。


一番奥には見たことがあるYシャツ姿の
男性がいる。
年の頃は50才くらいだ。
もう一人いるが仕切の影になって見えない。
スポーツ新聞を取りに近づいたとき
よく顔を見たら男も私を見た。
あっ、思い出した。
あの大きな目。

3年前、麻雀店で会ったことがある。
相手も私のことを見たことがあると
思っているだろう。
あの小さな目の男は見たことがある、と。


席に戻ってスポーツ紙を読む。
気になる小さな記事があった。
「テレビの力、神戸市の小学校に謝罪」とある。
月曜日放映した殺人犯追求番組で
犯人らしき男が神戸市灘区の小学校近くに
潜伏しているとの情報だった。
その翌日、小学校の父兄から学校の実名と外観を
放映したことで「不安になった」と抗議の電話。
学校側も集団下校を決めた。
これを受けテレビ朝日が7日謝罪したらしい。


ところで時効寸前の犯人はどうした?


居酒屋「M」に寄る。
マスターがカウンターに座って新聞を
読んでいた。
仕込みも終わって余裕の時間帯である。

生ビールにお通しのイワシ小刺身を食べる。
次は焼酎ウーロン割にえぼ鯛を注文(写真小)。
その後は牡蛎フライ、そしてオニギリ。

毛糸の帽子を被ったIちゃんと
ヤンキーズの野球帽を被ったOちゃんが来た。
この2人は店の常連。
そして2人とも頭の毛が薄い。


Iちゃんは店が売っている正月用の数の子
見て、「おお、こりゃいいや、4箱ばかり買うかな」
と言う。1箱2,500円だから合計1万円。
多分、女の子にお歳暮としてあげるのだろう。


「ところで今年はNちゃんからお歳暮に商品を
買ってくれとこないのか?」とOちゃんがマスターに聞く。
「いや今年は音沙汰ないよ、昨年末はうちの店で
100セット買ってやったのに」とマスターが答えた。
新しい仕事をやりだしたNちゃんが商品販売に
馴染みの飲み屋を回っていた。
色んな仕事を転々とやっては仲間にその商品を
買ってもらっている。
「最近、全然来ないなあ」とマスター。
Nちゃんは数年前までは隣組だった。


テーブル席に口ひげ男が座った。
見るからに建築関係。
「あと2人来るから」と生ビールをオーダー。
意外にも後から来たのは髪を簡単に結んだ
奥さんと高校生くらいの娘だった。
仕事から帰り道に「今晩は外で食べようや」と
自宅に電話したらしい。