居酒屋「D」

osyousan2005-11-25


10時半に家を出る。
国道脇の歩道をを走っていると
パーッという大きな警笛。
びっくりしてみると、クラクションを
鳴らしたのは小型の乗用車で運転しているのは
サラリーマン。
小型トラックが無理に右折の車線に入り込んだようだ。


パッならいいがパーッは「バカヤロウ!」という
響きである。
鳴らされたほうは頭に来る。
今回は軽トラが悪いと思ったのだろうか何事も
なかった。
鳴らされほうにヤーさんが乗っていたら
大変だ。
車に乗ると気が大きくなるドライバーさんに
注意します。
警笛はむやみに鳴らさないこと。
鳴らしても事態は改善しません。


昼はカレー専門店に行く。
入り口に2人の酔っぱらったブラジル人二世がいた。
1ヶ月前もここで彼らに会っている。
もう1時過ぎている。
ママに聞いたら11時頃から来ているらしい。
2人の声が大きくて、まるで喧嘩をしてようだ。
「ママサン!ソース、ソース、オネガイ、
センエンデダイジョーブネ」と言っている。
訳すと「ママさん、ソーセージをお願いします、値段は千円で
いいですね」という意味。


2人は夜勤で、一晩中、パン屋で働いている。
だから朝食と一緒にお酒を飲んで、家に帰って寝る。
そして夜はまた仕事。
出稼ぎに両親の母国に来たが、現実は厳しい。


元荒川の桜堤に出る。
遊歩道に紅葉した桜の葉が落ちて市松模様になっている。
ウオーキングする人も余りいない。
川を見ながら足元の落ち葉を踏みながら、シャンソン
歌いながら歩くにはとてもいいコースである。(写真:大)


職場帰りに居酒屋「D」に寄る。
ここはまだ3回目。
店外にムックという名の犬がいる。
だから特別親しみを感じる。


カウンターの奥にカップルが座っていた。
よく見るとスナック「K」のチーフである。
彼とは25年来のおつき合い。
「K」のマスターが病気で亡くなったときにも
焼香に行っている。
驚かそうと彼に携帯電話を鳴らす。
まさか同じ店にいるとは思わない。
びっくりした顔が面白い。
隣りに座っている彼女は昔一緒に働いていた
仲間だそうだ。


30分ほどでTチーフは帰った。
これから自分のスナックがオープンである。
近いうちに寄らなければいけないかな?


「D」はちょっと前、娘の婿さんが友達と来たという。
そこでママに聞いてみた。
婿さんが一緒に来た友達のことはよく知っていた。
父親と月2,3回は来るらしい。
父親と息子が飲み屋に一緒に来るなんて
余りないだろう。
本来、父と息子は照れがあるから外では
リラックスしておつき合いできない。


Sちゃんと呼ばれる60才くらいの
オジサンがいる。
するとそばにいたおばちゃんが「Sちゃんは
あの写真だよ」と壁のポスターを指さす。
それは演歌のポスターだった。
と言うことはオジサンは演歌歌手?
どうも地元らしい。
着物姿でポーズをとっている写真と目の前の
オジサンとは別人に見えるのだ。


暫くしてこの店のマスターが入ってきた。
タクシーの運ちゃんである。
マスター、運転手の制服を素早くお店の着物に
着替えて登場。
100キロは優に越す巨漢。
どうも売り物の酒を飲んじゃうようだ。


生ビール、酎ハイ2杯、それとイワシの刺身、
明太じゃがいもを食べて、
Sちゃんの歌を聴かないで「D」を出る。


ラーメン屋に入る。
ここは初めての店。
本当はここの2軒隣りにあるラーメン屋がお目当てだった。
しかし、今日は閉まっていた。
カウンターに若者が一人。座敷に若夫婦と家族4人がいる。
まあ、客が入っている店は間違いない。
ラーメンと瓶ビールを注文。
瓶ビールは大瓶だった。
だいたいこの類の店は中瓶である。
気分良くして餃子を追加した。
これがまずかった


何の主張もない餃子である。
醤油ラーメンも極端に薄味でコクがない。
こんな味でよく客が入る。


昔、みのもんたの司会で「地獄からの脱出」という
TV番組があった。
客の入らない飲食店主がTVの企画で名人に
弟子入りする。
ここでノウハウ、スキルを身につけて
店を再建していく番組である。
この店主には名人に弟子入りさせたい。


ここは場所がいいからポチポチ客が入る。
メニューを見たらハンバーグ、スパゲティ、カツ丼、などが
あった。
なるほどラーメンは350円と安い。
外看板にはラーメンとあるが他のメニューで
持っているのかも。
ラーメンは安さだけが売り。