私って変なオッサン


夜中の3時に目が覚める。
昨晩は10時前に寝たからだ。
ムックが私の首の所で寝息をたてている。
さてラジオ深夜便を聞くか、どうしよう。
でも読みかけの小説がある。
スタンドを点けて小説を読んだ。
外で新聞屋バイクの音がした。
スタンドを消して目を閉じる。


今日は朝から本格的な秋晴れ。
台風がそれたので台風一過の秋晴れである。
ちょっと厚手の背広とズボンを履いて出勤。
秋はいいが周囲に蝶やトンボの飛ぶ姿、そしてコオロギの
鳴き声などがなくなるのが残念である。
私は変な爺だ。


昼はカレー専門店に行く。
当然、ビーフカレーである。
付け合わせにらっきょう、福神漬けと名前が分からない
緑色のドロドロしたものをライスに載せる。
これなんですか?と聞いてみた。
「ああ、それはセロリです」とセロリーとママが言う。
ずーっと分からず食べていた。


カレー屋の入り口のテーブルに生ビールとジンロを飲んでいるオヤジが2人いた。
小泉総理みたいな長髪と白い帽子を被ったオヤジが大きな声で得体の知れない方言でしゃべっている。
良く聞いたら外国語である。
ママに「どこの人?」と小声で聞いた。
するとママは「ブラジル人だと思う」と答えると同時に2人に向かって「ねえ、2世だっけ?」と聞いた。
いや、直接聞かなくても..。
いかつい顔をしたブラジル人は「ワタシのお父さんお母さんこの国で生まれた」と笑顔。
ハイハイわかりました、昼間からご機嫌だね。


ダイエー地下の100円ショップでブラブラ。
さすがにテプラみたいなものはなかった。
カメラに名前と電話番号くらい張り付けようと思ったのだ。


自動販売機でお茶のペットボトルを買う。
その後、市民会館の芝生まで歩く。
芝の前で座りペットボトルのキャップにデジカメ用の「ボ撮ルンです」を被せる。
そしてボトルを台にしたデジカメで自分の姿を試し撮りした。
チッチッチッというタイマーで笑顔のポーズ。


遠くから走ってくる女性がいる。
その女性は「やっぱり、そうだった」と言いながら隣りに座った。
同じ職場のH女史だった。
「変な動きをしているオッサンがいたので多分、と思ってよくみたらやっぱり」と
ガハハと笑う。


私って変なオッサン。
どこでも平気で写真を撮る。
これから食べる食事にフラッシュを焚く。
なんだあいつは!と顰蹙を買っているだろう。


薄いサイバー・ショットをタイマーで撮るときに安定させる小道具が出来た。
と言ってもママの作品。
私も作ったが安定度はママの方が上だった。
針金製で軽くてポケットに入れて持ち運びOK。
見てくれは悪いがまあ、見てちょうだい。
な、なんだこれ!と思うでしょう。