老人ばかり

osyousan2005-10-04



小雨が降っている。
傘をさしてムックを抱いて陸橋下まで。
雨が落ちてこないここで散歩。
遠くにゴールデンのリュウちゃんとミニチュアダックスのマロンちゃんが見える。
今日は接触を避けて反対方向に行く。
この雨じゃ仲の良いマロンちゃんと泥んこになってしまう。


背の高い40代の男性がパピヨンを連れている。
ムックを触って「ムックちゃんおはよう」と声を掛けてくれた。
首輪に迷子札があって「トア」と書いてあった。
先日の職場帰り、陸橋下に通りかかったらキャンキャンという犬の声。
うるさいくらい。
その場に居合わしたママに聞いたら声の主はトアちゃんで
犬同士では決して吠えないが
自分の家に誰かくると激しく吠えるそうだ。
体が小さな可愛いワンコだが番犬になる。


雨の切れ間に自転車で職場まで走る。
グランド脇にある子供農園のサツマイモ畑が生き生きしていた。
もうすぐ秋の収穫で子供達が芋掘りに歓声をあげるだろう。
父が生前の頃、実家に行くとサツマイモをあげるから一畝掘って行けと
言われた。
土の中からゴロンゴロン出てくる大物を楽しく掘り出した思い出がある。


昼は大衆食堂「M」に行く。
今日の魚定食は揚げた白身魚の野菜餡掛けだった。
頭上のTVでやってる「笑っていいとも」を見上げながら食事。
すると「すみませんが、煙いんだけど」の大きな声。


見ると声の主は厨房に近い場所に座っている老人だった。
相手は隣りの肉体労働者風男性。
かなりムッとして「ああ、そう」とタバコを消した。
労働者は禁煙の貼り紙があるか見回した。
暫く冷たい空気が流れる。
食事を終えた老人は「ごちそうさま」と言って立ち上がり
小声で「すみません」と付け加えて出ていった。
「すみません」は労働者に対しての言葉。
よかったよかった。


橋の袂にある1億円をかけて造られたとの噂があるトイレに入る。
バックグランドミュージックが流れるトイレ。
入ると入り口にやせ細った老人が立っていて、臆病な私はゾッとした。
トイレをすました老人はなんで立ち止まっていたのだろう?
世の中、どこへ行っても老人と出会う(相手も私を見てそう思う)。
団塊の世代と言われた人達が60才になる。


時間つぶしにまた市民会館の2階に行き絵手紙展を見る。
ここにも老婦人達がいっぱいだった。
見渡したら男性は私だけ。
先生が寄ってきて挨拶をしてくれた。
平凡な顔を覚えていたようだ。


お気に入りのブログを見ていたら「ハシビロコウ」の文字が目立った。
なんだろう?NHKの動物ドキュメンタリー番組に出ているらしい。
インターネットで実物の写真を見た。
凄くインパクトのあるお姿をしているトリだった。
ハシビロコウとは覚えにくい名前だが、
「クチバシが広いコウノトリ」という意味が分かると記憶し易い。


動くハシビロコウを見たいものだ。