カミソリ後藤田

osyousan2005-09-21



かましい女将のいる蕎麦屋に行く。
既にカウンター席はいっぱい。
テーブルに座る。
ここは茹でたての蕎麦が旨い。
前回は大盛りを頼んだが持て余し気味
だったので普通にした。


背中の方にあるテレビが官房長官をやった
後藤田正晴が亡くなったと報じている。
何と91才だ。
つい先月、テレビに出たように思う。
確か解散した後、郵政改革反対派に刺客を
差し向けたことに「もう少し人情味があるやり方が
あってもいい」とコメントしていた。


後藤田はカミソリの異名とったらしいが、
何がカミソリだがちょっとわからん。
マスコミが勝手に作った渾名だ。
昔、カミソリパンチの海老原という
ボクサーがいた。これはよく分かる。
あの頃はボクシングが盛んだった。
ファイティング原田、青木勝利という名が
浮かんでくる。


後藤田正晴の地盤は正純が継いでいる。
正純は正晴の兄の孫でその妻は幼なじみの
女優水野真紀である(水野は私が好きな
女優だった)。
時代は引き継がれていく。


食後自転車で久伊豆神社に行く。
神池には亀さんが沢山いる。
杭の上に乗って手足を伸ばして甲羅干しを
している可愛い亀もいた。
池の淵をぐるりと一周する。
真っ赤な彼岸花が咲いていた。

職場の女性が先週、高麗川巾着田
彼岸花を見に行ったらまだまだだったそうだ。


居酒屋「T」に顔を出す。
珍しく客は一人。
入り口の椅子には大猫タマが大の字になっている。
そのうち中年カップルが来た。
まるで夫婦のようだが実は社長と事務員。
ビッグなSちゃんが入ってきた。
外にとまっている私の自転車を見たそうだ。

サンマを甘く煮たお通しが美味。
その後はしめ鯖とポテトサラダを食べた。
カラオケが始まる前に退散。


明日が休みなのでもう一軒、
やみつきになる酒場「M」に寄る。
ここにも中年カップルがいた。
女性がかなりの年上のようだ。

その横には一人で来ているという
50半ばの女性。
カラオケが大好きでよく来るらしい。
顔中小皺だらけ。しかし声は若い。


マスターからお礼と言われてボトル一本がサービスされた。
インターネットブロバイダーを紹介しただけ。
休みなしで張り切っている沖縄出身のマスターだが
最近はパソコンにも懲りだしたようだ。


戸が開いて白髪の老婆が入ってきた。
そして私の隣りに座る。
飲んで歌うのが大好きなおばあちゃん。
ここにはタクシーで乗り付ける。
他のカラオケのある居酒屋でもこの
70才半ばのオババ見かけているのだ。


気分が乗ってきたので堺正章の「街の灯り」をぶちかました。
マイクの性能は前の店の方が良かった。
下手なのをマイクのせいにする。
遅くなって40才くらいの男性が来る。
湯上がりのような顔をしていたが「仕事帰り」らしい。
話題が変わったところで私は店を出た。