図書館
出勤途中、カーブの交差点がある。
ここには信号はない。
30代後半の男性が白い杖をコツコツ突きながら足早に行く。
私は自転車の速度を調節して交差点で彼を待つ。
そして「誘導しましょう」と声をかけた。
車2,3台をやり過ごすと「もうよさそうですね」と彼。
「えっ、音で分かるんですか?」と驚く私。
「ええ、(目が不自由なのが)永いですから..」と笑う青年。
道路には点字ブロックを、交差点には音の出る信号を。
私は別に公共広告機構じゃない。
昼は麺類。今日は湯麺にした。
でも半分近く残す。
食欲はあるが腹7分目をモットーとしたい。
何時まで続くのか?
食後に市立図書館に行く。
図書館のラベルが貼ってある本を拾ったからである。
その本の題名は「ギャンブル依存症」。
私が拾ったのが偶然とは思えない。
涼しげな庭のある煉瓦造りの建物。
しかし、凄く暑い。
自転車を日陰に止めて(サドルがすぐに熱くなる)図書館に入る。
私はカウンターで「拾いました」と一言。
パートらしいおばちゃんは「わかりました」と返事も一言。
庭に面した閲覧ソファは老人で満員。
8割が眠りこけている。
奥にまだ閲覧椅子があった。
実に文化的な時間の潰し方である。
夕方、喉が乾いたと居酒屋「M」に顔を出す。
カウンターにMちゃんがいた。
明日から始まる高校野球トトカルチョの胴元Maさんも入ってきた。
適当に千円買う。
新サンマの塩焼きを注文した。
本来なら刺身で出したいというマスター。
サンマは目黒に限る、そして塩焼きに限る。
マスターが「郵便局前あたりに新しい飲み屋ができるね」と言う。
そして「その看板に やみつきになる居酒屋 と書いてあったよ」とも。
そこでピンときた。
このユーモア語句は沖縄のマスターじゃないか?
すると居酒屋「M」のマスターも「そうだ」と頷く。
やっぱりそうか。以前行ったときに新しい店を出したいと言っていた。
居酒屋「M」を後にして郵便局前まで様子見する。
あった!暖簾は出ていないが「やみつきなる居酒屋」の看板。
戸を開けると沖縄マスターとお手伝いの女性がいた。
ここで焼酎をご馳走になる。
オープンは来週。
また、回遊先が増える。