愛犬家殺人事件

osyousan2005-07-11


ちょっと家を出るのが遅れた。
いつもの交差点で見た顔2人に出会った。
歩いて職場に通う若い女性と自転車通勤の太ったおばちゃん。
ああ、この二人に会えばそんなに遅れていない、と思う。


昼、夜は割烹になる飲み屋「N」に行く。
2人の男性がやっぱりここに入ろうとしている。
追い越してカウンターに座る。
後から男性が入ってきた。
だが一人。
私はトイレに立つ。
トイレのドアが開かない。
そこで後から来た男性の一人が入っている、と考えた。
席に戻って、あとでいいやと座る。
いくら待ってもあと一人の客が来ない。

後で分かったのだが、客は一人だった。
もう一人は別の店に行ったようだ。

トイレのドアが開きにくかっただけ。

今日の日替わりランチは豆腐ステーキとサラダ、味噌汁、それにソーメン。
鉄板にジュージューと音をたてる豆腐ステーキは旨かった。
タレがもうちょっと甘めが良かったかも。

これでたった600円だった。


夕刊を見ると「埼玉県愛犬家殺人 2審も死刑」とある。
ええ?まだ裁判やってるの?と驚いた。
この事件は平成5年に起きている。
ペットショップ経営者夫婦が愛犬家らを4人殺害している。
死体を風呂場で細かくして川に捨て、骨はドラム缶で
焼いて一切の証拠を残さない。

このおどろおどろしい事件は脅されて共謀者となった
男が、刑期を終えてからセミドキュメントの小説にした。
題は「愛犬家連続殺人」で作者は志摩永幸。
素人のはずの志摩永幸が実にいい文章を書く。
この小説は長兄から教えてもらった。
過去にこれだけ興奮して一気に読み切った
ミステリー小説はない。
ある一線を越えると人間は恐ろしいことを平気で犯す。

この日記を書くため、また本棚から「愛犬家連続殺人」を持ち出してしまった。
おお恐ろしい!


今日の日記は後味悪い題材だったのでせめて写真は明るく。