永見

osyousan2005-06-29


雨。
ムックに腹巻きをして散歩。
濡れた道だとお腹が汚れる。
何しろ足が短いのだ。


昼、喫茶店「S」に行く。
カウンター6席、椅子12席の小さな店だが
昼時は込んでいる。
メニューは日替わりで一種類。
今日はイカの姿焼き定食だった。
それに自家製の漬け物、サラダ、味噌スープ。
特に白米が旨い。
野球帽を逆に被ったマスターが鼻歌まじりで
あっという間に10人前を調理。


北千住で先輩と待ち合わせ。
「永見」で軽く飲む。
この店には30年以上通っている。
守り神のようだったおばあちゃんも亡くなって
祭好きなオヤジも年をとった。
階段の途中に三社祭で御輿を担いでいるオヤジの写真が貼ってある。
6時になると会社帰りのサラリーマンで満員になる。
確か4時半頃からやっている。
テレビの旅番組やB級グルメ番組で北千住が舞台になると
必ずここと「大橋」が登場する。

「永見」の後はカラオケ。
日光街道手前にあるスナック「T」の階段をのぼる。
ガラスにふとっちょママの顔が映る。
ここに来ると先輩は私の叔父さんになる。
はじめに来たときママに「二人は似ているわね」と言われて
叔父と甥です、と答えていたからだ。
珍しく客は誰もいない。
我々二人のワンマンショー(?)。
二人で14曲を歌う。


歌い疲れて店を出る。そして北千住の陸橋下まで来ると
50才半ばのおばちゃんが縁石に座っていた。
挑発するような大股開きである。
2時間前にもここに座っていた。
先輩に「あのおばちゃん、さっきもここに座っていたんじゃない」と
言うと、目が合ったおばちゃんが私を手招きする。

冗談じゃない。