昆虫

osyousan2005-06-26


朝起きて階段を下りるとやっぱり足が痛い。
昨夜はママに言われて湿布を貼った。
痛みが取れるのに一晩じゃ無理。
翌日になると余計にひどくなる打ち身やくじきがある。


車検の代車マーチでムックと実家へと向かう。
まだ6時半。
その前に父母が眠っている寺に寄った。
当然誰もいないのでムックを放す。
桶に水を汲んで墓石を洗う。
そして線香がないので、ただ手を合わせた。
ムックは私のそばでおすわりしている。

裏の古利根川までムックの散歩がてら行ってみる。
悠々と流れる川に竿を出している老人がいた。
川辺に足場つくり日傘の下で幸せそうな顔をしている。

2日前に読んだ開高健の「オーパ!」を思い出した。
「1時間幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
3日間幸せになりたかったら結婚しなさい。
8日間幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。」

そばに黄色い派手な花が咲いていた。
よく見たらカマキリの子が足をふんばって毅然としていた。
もう親の真似。
この世の中に昆虫は多い。
生物の七割が昆虫と言われている。
神様が昆虫好きなのでしょう。
神が悪戯をして世に現れたような昆虫も多い。

私は兄たちの影響で虫好きになった。
そして高校では生物部に入った。
4才上の兄が同じ高校の生物部部長をやっていた。
生物部では「2年前に卒業した部長のダメ弟」と
噂されていただろう。
部員は昆虫採集で何を専門に集めるかを決める。
蝶、蛾、甲虫、蜂などがある。
先輩に「君はカメ虫なんかどう?」と言われた。

あの派手な五角形で捕まえると強烈な臭いを出す虫である。
これも種類が沢山いる。
苦笑いしてそれに決めた。


携帯が鳴った。
実家の義姉からだ。
「今どこ?朝食の用事が出来たわよ」


すぐ車に戻り、実家までイチモクサン。
よその家の食事は旨い。