珈琲専門店

osyousan2005-06-03



ムックと散歩に出るとまだ細かい雨が残っていた。
ムックは伸び縮みするリードを目一杯引っ張って陸橋下まで。
このリードは今から15年前に上司から貰い受けたもの。
上司が西ドイツにいる妹さんからベンツを送ってもらった時、
車の中にあったらしい。
だから made in WestGermany と刻んである。 
当初は握りがごつくて使いづらかったが、慣れると便利。
さすがに丈夫でわんこ2代にお役にたっている。


予想に反して蕎麦屋が満員。
そこで前から入ってみようと思っていた喫茶店のドアを押す。
看板には珈琲専門店とある。
どこの喫茶店も昼時は食事を出す。
ママがすまなそうに「うちはパンだけですが、でもとても美味しいパンですよ」
という。
座ったのでもう立つわけにはいかない。
丸パンのトマトとベーコンサンド2個、そしてアイスコーヒーにした。

正面にはガティマラ、コロンビア、ブラジルなどと書いた瓶が
10数個並んでいる。
見るからに古い内装。
壁に珈琲のズタ袋が貼られている。

隣のソファにはOLがくわえタバコで週刊誌を読んでいる。
買い物袋を持ったおばさんが入ってきてカウンターに座り、ミルクを注文。
袋から大根が顔を出している。
ママと飼い猫の話をはじめた。
今度は70才くらいのお爺さんの登場。
「借金を払いに来たよ」と言って1,200円を払った。

地元に密着した店だった。

丸パンのサンドイッチを口に頬張りながら
「でも昼食には向いていないな」と思った。


写真上:職場のGママがTDLで買ってきてくれたわんこの縫いぐるみを
    くわえるムック。どこが顔だかわからん。
写真下:すっかり汚れたうさちゃんの縫いぐるみ。