自転車事故
朝、ムックを抱いて近くのポストまで行き封筒を投函。
タイミング良く赤い郵便物収集車が来た。
運転しているのはおばちゃん。
車の後部には「この車はポストのそばに停車します」と書いてあった。
と言うことは「赤いポストがあったら急停車すっからな。気を付けてくんろ!」と
後続車に教えているわけだ。
昼、かつ専門店に行く。
相変わらず繁盛している。
カウンターに座りロースかつランチを注文。
小さなすり鉢と擂り粉木が運ばれてきた。
待っている間、胡麻をスリスリしていてね、という
飽きさせない店側の作戦。
後から来たサスペンダー小太り男が「味噌うどん!」と大声。
ここはかつ専門店だぞー。
しかし、次に座ったギンギラ指輪老人も「生ビールと味噌うどん」を
注文した。
味噌うどんは、ここの人気メニューかも知れない。
お腹が一杯になり職場方面へ自転車をゆっくりと漕ぐ。
裏道の交差点で4人くらいの人が立っている。
その足元に誰かが横たわっていた。
そばに近づくと倒れているのは老女。
頭から血が流れていた。
交通事故が起きたばかり。
30才くらいの青年が携帯電話で会社に連絡していた。
どうも細い交差点で青年と老女の自転車同士が接触したらしい。
老女がバランスを崩して倒れ、頭部を舗装道路で打った。
救急車が来て老女は運ばれていった。
面倒を見ていたおばちゃんや両手を組んで無事を祈っていた30代の
女性はこの場を去った。
そして事故を一部始終目撃したらしい中年の男性が加害者(?)青年に
「警察で証言してもいいから」と電話番号を教えていた。
青年にとって避けようがない事故だったようだ。
お互い知らない他人同士だがそこに善意が感じられた。
私はと言うと救急車の担架の毛布が強風に飛ばされないように
押さえただけ。
写真上:細い楊子をくわえているムックをまた載せました。
写真下:赤いスイートピーが咲いていました。
神社の狛犬も喜んでいます。