ラーメン屋
駅向こうのラーメン屋に行く。
客は男性が3人、食べながら雑誌を読んでいる。
カウンターの隅に座る。
そばにソニーのラジオが置いてありTBSの大沢悠里の悠々ワイドをやっていた。
調理場では年老いた夫婦。
醤油ラーメンを注文。
味は昔のラーメン。
家賃を払わなければ生活には困らない、という店。
「地味だけど 夫婦で守る むかし味」
昔、みのもんたのTV番組で「貧乏からの脱出」というような題があった。
流行らないラーメン屋の主がその道の師匠に弟子入りし、
技術を修得して店を建て直すという番組。
浅草地下道でラーメン屋をやっている男が出た。
愛想をつかせて離婚した女房。
だが可愛い息子のためにも店を建て直したいと名人に弟子入り。
店はTVの効果で繁盛した。
数日後浅草のこの店に行った。
結構、流行っていた。
だが数ヶ月後にまた行った時には客はいなかった。
そして店主もいない。
年老いた母親が店をやっていた。
居酒屋「M」に行くとタッチの差で白髪の紳士が入った。
そしてカウンターに座る。
この時間にカウンターには、もう4人が座っている。
驚きである。
狭いので私はテーブル席にした。
生ビールを飲みながら大相撲を見る。
その後は、えぼ鯛の開きをつつきながら焼酎の発泡茶割を飲む。
ブレザーの中に赤いシャツを着た若い女性が入ってきて
小上がり座敷に座る。
彫りの深い顔は東南アジア系?
坊主頭のIちゃんが彼女のところに行って
何か囁く。
ここで軽く飲んで客と同伴出勤か?
写真上:ママの腕の中で眠そうなムック。
下:朝日を浴びた散歩。
また犬ころの写真か、と思う方が多いでしょう。
何しろ「異常な愛」ですから。