頼もしいおばちゃん

osyousan2005-03-17

朝、雨戸を開けると足元にいたムックが勢いよく外に飛び出した。
私も裸足で慌てて外に出る。
車が通る道路まで行ったら大変だ。

するとムックは黒猫の背中に乗っていた。
黒猫はムックのなすがまま。
黒猫は近所にいるノラで、名前はオカン。

何回も子供を産んでいる。
人間を警戒して決して捕まらない。
でもムックには気を許している。

オカンは小さいときにムックと会っているので子供と
思っているのかも..。


昼前には雨が降ってきた。
雨が降ると客足は鈍る。
だから暇である。

昼は食堂「M」に行く。
今日は従業員が少ない。
だから昼時はてんてこ舞い。

こんなときにレジのシールが切れる。
私は丁度レジの横に座った。
お札を持った客がレジの前に並ぶ。
しかし、白い割烹着を着たおばちゃんは慌てない。

「お待ちください」と一言。
落ち着いてレジの蓋を開けてシールを取り替えている。
実に頼もしい。


夕方になると雨もあがった。
私は自転車で居酒屋「M」に向かう。
テレビでは相撲をやっていた。

横綱朝青龍は強い。
力もあるしスピードもある。
全盛時の千代の富士を彷彿させる。

今までは日本人力士を応援していたが、最近は朝青龍の強さを楽しんでいる。
日本力士が束になっても、とてもモンゴル横綱の敵ではない。

「M」のママから選抜高校野球の馬券を見せられた。
これは暇人のMAさんが作ったもの。
訳も分からず5組千円を買う。
これで暫くは楽しめる。

デブのSちゃんが来た。
Sちゃんはシーズ命の独身。もう50才になる。
すかさず縫いぐるみと遊ぶムックの写真を見せた。
犬が好きな人しか見せられない。
そして「可愛い」のお言葉を頂戴した。


引き戸が開いてドカドカと5人が入ってきた。
工事現場の交通整理をしているJちゃん一行である。
Jちゃんは40才代のおばちゃん。
お酒は強いし歌も上手い。
また実に明るい。

そして頼もしいおばちゃんである。