居酒屋

osyousan2005-02-08

ムックが尾っぽをくわえようとしてグルグル回っていた。途中で止めたらフラフラしている。そして目を見たら左右に細かく動いていた。まるで漫画。動物がグルグル自転して、目を回すなんて滑稽である。そんなところも可愛い。

5時に職場を出る頃には、幸いに雨はあがった。そのまま居酒屋「T」へ行く。まだ5時20分だというのにカウンターには3人の客がいた。隣にいた紳士は地元新聞を発行している人。昨年、職場で会っている。軽く会釈したがどうも思い出せないようだ。私に「今日は電車ですか?」と言う。「いや、自転車です、」と答えると...無言。見たことがあるが..何処でだろう?という目をしている。面倒なので無視して店のテレビを見ていた。酒場ではお互いの身分などどうでもいいこと。

イカ刺しとカボチャの付けだし。ぶり大根と特製餃子を注文。生ビールの後は焼酎の梅干し割。ぶり大根に脂味と甘みが足りない。そして餃子もニンニクのパンチが効いていない。何も食べても美味しい店だが、今夜はウーンイマイチとうなった。

暫くすると隣りにご婦人が座った。ここでよくお見かけする美人。息子さんが28歳と言うから50歳を過ぎているだろう。「犬を飼っています」と携帯の写真を見せてくれた。それは白黒のフレンチブルドッグだった。これが可愛い。昔は犬と言えば鼻のツンとした
日本犬が可愛いと思っていた。それが昭和61年にビーグル犬を飼ってから変わった。
ちょっと不細工な犬でも自然にカッワイイー、と思うようになった。不思議だ。だからやぶにらみで口が半開きのブルドックでも愛らしい。私はここぞとばかり懐からムックの
写真を出した。親ばか写真を見せることも、犬好きなら許してくれるだろう。

さあ、これからカラオケが始まるという時、店を出る私。
酒場ではだいたい2時間で軽く終えるのが明日に残さない秘訣。
つき合いが悪いと思っている人もいるかも。
無理して周りに合わせるサラリーマン時代は卒業している、自由に生きよう。

外は寒い!毛糸の帽子を深く被り体を丸めてチャリンコを走らせる。すると向こうから中年の
カップルが歩いてきた。そばまで来ると飲み屋「D」のマスターとママだった。タクシーの運転手をやっているマスターが「おお、こんばんわ」と挨拶した。この暗さで妙な帽子を被った私がよく分かったなあ、と感心する。目がいい。「D」は毎週火曜日が休み。夫婦でよその飲み屋に出かけるのだろう。