天丼

osyousan2005-02-07

今日の朝は空気が冷たい。みっともないけど毛糸の帽子を被って行く。
還暦になった1月に娘からヤンキーズマークの赤い毛糸の帽子を貰った。
しかし、これはよそ行き。焦げ茶のやつを被って出勤。
何しろ家から自転車をキーコキーコ漕いで、勤務先まで15分。
第二の職場の立地条件は最高である。

昼は駅ビルにある「てんや」に入る。
職場でも配達される弁当はある。400円くらいでおかずもバラエティに富んでいる。
1年半前までは私も喜んで弁当を食べていた。
ある日、親切心で届いた弁当を周りの人に配った。
すると無情にも容器がつるっとすべって床に落ちた。蓋がパカンと開いて、
おかずが散らばった。
当然私の責任。弁当は諦めて、その日はそばにある牛丼屋で食べた。
それ以来外食。

「てんや」で小エビかき揚げ丼を注文。揚げたてのいい味である。
タレも濃いめでいい。値段は650円、これもいい。
新橋の「天はる」を思い出す。
「天はる」では昭和48年頃から食べている。
昼はいつも満員。
夕方7時から麻雀があるときは勝負の前に、
ここで中天丼を頼んでビールを飲みながら食べる。
中天丼で1,200円くらい。上になるとエビが2匹でデザートがつく。
天ぷら粉を入れた金属の器(ボール)に具材を放り込み
カタカタ音たてながらこねて油に入れる。
これが旨い!先日行ったとき70歳くらいの老人が「私は色々食べたけど、
ここの天丼が一番旨いよ。」と連れの若い女の子に話していた。
フムフム、やっぱりね。
でもいい身分だねえ、と思った。

5時過ぎ自転車で薄暗くなった道を家へと急ぐ。
後ろから自転車の音。でも私を追い抜かない。
話し声がする。二人乗りかな?
スピードを緩めて追い抜かせる。
すると前の籠にビーグル犬が乗っていた。
このビーグル犬と話しながら走っていたのだ。
漕いでいるのは60代のおばちゃん。

家に帰るとムックが体を低くして出迎える。そして私の襟巻きに飛びつく。
可愛い!強烈な幸せビームを浴びる。