3時間の講習




武蔵野線沿いの散歩道。
まだこんなに凍った雪が残っている。
歩く人たちも滑らないようにゆっくり。

神社入り口の公園。
大きなサイコロのような雪のカタマリが並ぶ。
四角い容器で除雪したのだろう。


床屋へ。
途中で腰を曲げ気味に歩いている老人がいる。
もしかしたらシゲちゃんかな?
やっぱりそうだった。
「昨日のウォーキング来なかったね?」と言うと「雪道だから行かねえよ、昼を食べるところあったか?」といつものシゲちゃん節。



駅前の床屋へ。
待っている客は一人。
スポーツ新聞を読む。
SMAPが一面。

あとから来た客が「コーヒーをもらうよ」と言ってポットからコーヒーをカップに。
「自由にお飲みください」の張り紙。
さすが待ち時間が長い人気のある床屋だ。


マスターがやっている男性客は中国の方。
近くに住んでいる娘さんが一緒にやってきて通訳。
父親が3ヶ月に一回来日した時はマスターのところで散髪をしているそうだ。日本の散髪技術は最高だとべたぼれ。

シャンプー容器の裏に私の顔がある。
見えないほうがいい。

バイクの絵。
この絵を見てマニアがミニチュアバイクを置いたそうだ。
ここは庶民のギャラリーだ。



昼食は焼き餅とおでん。




東武こしがや自動車練習場。
70歳以上が受ける高齢者講習である。

講習はこの部屋で行われた。
入り口で受付の女性が席を告げる。
私は4番。
しかしその席は先客が座っている。
普段なら「ここは私の席ですが!」と言うのだが我慢して受付の女性に聞き直す。


先客が間違っていたようだ。


講習を受ける人数が少ないのに驚き。
午前午後の講習にそれぞれたった12名である。
その訳は講習時間3時間、指導員1人に受講者3人という政府のお達し。
これじゃあこれから団塊の世代が70になると受けきれない。
今は申し込むと予約が取れるのは5ヶ月あと。

ビデオ講習のあと運転の実施指導で教習所内を走る。
私が最初だった。
アクセルが重たくて強く踏むと急にスピードがあがった。
写真の運転者は17年1月16日生まれという先輩。

部屋に戻ると前の人が画面の前で運転適正監査をやっていた。画面を見てとっさの判断、反射神経を検査。
セルフのお茶を飲みながら見物。
このあと静止視力、動体視力などの検査があった。

ちょうど3時間で講習が終わった。
ありがたい「高齢者講習終了証明書」をいただく。



外に出るとまだに青い空に白い月。



大相撲の結びの一番に間に合った。
まさかと思っていた結果だ。
琴奨菊が大横綱白鵬を破ったのだ。

座布団が舞う。



応接間にある白梅が咲き出した。
夜に気がついた。
今度は太陽の光の下で写真を撮ろう。