嵯峨山、今年はスイセンできません





6時40分、武蔵野線南越谷駅のホーム。
まだ太陽はのぼっていない。
今日はハイキングで房総の嵯峨山を目指す。



内房線保田駅に着いたのは9時29分。



ここでメンバー8人と待ち合わせ。
久しぶりに参加したK林さん。
秘書のお仕事ご苦労様でした。
K林さんが加わると明るくなる。


観光案内所前に小型バスがとまっている。
これに乗る。
あっという間に満員。
9割が中高年。



小保田停留所まで10分で300円。
バス乗客の8割がここで下りた。
この循環バスは青バスという。
今日の空も青い。
このほかに赤バスもある。



暖かい陽がさす坂道を上る一行。






ガイドブックによるとこのあたりには水仙の花が香っているはずだが?
咲いていないし蕾もない。





長い上り道が続いたあとで小休止。
汗が出てきたのでジャンバーを脱ぐ。
S賀さんからリンゴの差し入れ。
ありがたい!



大きなタブの木がある。
ここから右折。
ロープを伝って直登。





やっと尾根に出たが幅が狭い。
これを痩せた尾根と言うらしい。
なーるほど。
あばら骨みたいだ。



そして水仙ピークと呼ばれる場所へ。
普通この時期なら水仙で埋め尽くされている(パンフレット)のにここにも咲いていない。
やっとポツンと咲いているのを見つけても写真では撮れない奥のほうだった。
残念、今年の嵯峨山の水仙は観光地としてスイセンできない。




尾根に残雪が現れた。
でもアイゼンを履くほどじゃない。
ストックを突き注意しながら歩く。




やっと嵯峨山の頂上へ。
315m。
8人がこの前で記念写真。


違うグループに30代後半の女性がいた。
山登りではめったに会えない都会的な派手女性。
「ちょっとこの標識の前で撮って!」と男性に要求。
撮ったあとデジカメ画像を確認すると「もっと私を大きく撮って、やり直しよ」と色っぽい顔で期待通りの言動。
壇蜜みたいだ。




ここで携帯電話が鳴る。
麻雀仲間のI川さんからだ。
「今、千葉の山の上です」と言ったらびっくりしていた。
まずは新年の挨拶。
今度は麻雀じゃなく飲み会に誘って下さいとお願いした。







頂上は木立に囲まれて景色が見えない。
ちょっと下った見晴らしのいい場所で海を望む。
白い物体は東京湾観音である。





山間に見える街並みは保田の市街地である。


保田と言えば若かりし頃海水浴に来た場所。
その時に流れていた曲「いつまでもどこまでも」という歌が浮かんでくる。




陽だまりにビニールを広げて昼食。
ママの手作り弁当。
オニギリに海苔を巻いてパリパリと食べる。
昔はオニギリを食べながら缶ビールを飲んだものだが、今はやめている。




下山。
ところどころに雪が残っていて足元があぶない。
女性がおっかなびっくり下りて列が渋滞。
雪が凍っているのだ。





名物の水仙が雪の中。






下のほうにくるとやっと咲いている水仙を発見。
イメージより小さい。





予定より1時間も早くバス停に到着。
小高いお寺の境内から白い煙が立ち上っている。
そのうち人が下りて来た。
手には胡麻のお札。




祈祷を終えたお坊さんが山伏のようなかっこうをしてやって来た。
この後は町の集会所へ消えた。
祈祷が終わってこんどは宴がはじまるのかな?




円照院の階段をのぼる。
「お胡麻と火渡りはもう終わったよ」と町会の人が後片付け。
それでも火は勢いよく燃えている。



バスが来るまでまだ時間がある。
幹事さんの判断でタクシーを呼んでくれた。
タクシー2台に分乗して保田駅にへ。


タクシー運ちゃんにこのへんで食べて飲めるところはないですか?と聞いた。
蕎麦屋と中華屋があります、でも駅のそばにある休憩所はやめたほうがいいですよ」と教えてくれた。



そこで入ったのは蕎麦屋「福本」。
つまり反省会。
盛りソバをつまみにビールをいただく。
いやあ旨かった!



帰りの電車は全員が座れた。
我が家に着いたのは6時50分。
大自然と遊んだ楽しい一日であった。