鳥越苦労だった。



公園に行ったときは7時を過ぎていた。
太陽がもう高い。
ドンのマスターとママがコッカスパニエルを連れてやってきた。
プロレスラーのような恐い顔をしたマスターだが動物にはとても優しい。
雀のために店の前に米粒を撒いているのだ。



ビワの実がたわわに成っている。
しかし甘いかどうかわからない。
こままじゃ野鳥の餌になる。






我が家のナンテンに蜂の巣を発見した。
まだ小さい。
観察したいのでそのままにしておいた(ママに内緒)。







浅草に出る。
隅田公園でレンタル自転車を借りる。
番号は隅田公園123。
一日200円。





吾妻橋のたもとは記念写真スポットである。
今日は天気がいいから特にスカイツリーアサヒビールのビルが美しい。





吾妻橋をわたり東京スカイツリーまで走る。
自転車だとすぐだ。
足元からてぺんを撮って見る。
どうです、いいでしょう?







すると人力車のオニイサンが地べたに横になってカメラを構えているぞ。
このアングルなら人力車のお客さんとスカイツリーをばっちりと映すことが出来る。
おぬしやるなあ。




ソラマチのそばに運河がある。
そこをスイスイと手漕ぎボードが通る。
立ったままである。
こんな水上の乗り物は初めて見た。
救命具をつけている。
これなら乗って見たいなあ。



今日の目的は東京スカイツリーではない。
蔵前橋を渡り一直線に鳥越神社へ。
鳥越祭りである。
今は亡き無頼派作家でプライドの怪人百瀬博教氏が、生前鳥越祭りの世話人となって盛り上げていたなあ。


神社に行くと当然神輿はない。
宮出しはすでに終わって町内を練り歩いている。
周辺は屋台で大にぎわい。
子供たちは神輿より食べ物の屋台である。









普通なら残念神輿は見れなかったなあと諦める。
私は一か所の観光地に長くいない主義だから..。
しかし今日は自転車がある。




神輿運行地図がある。
それをじっと見てこの時間ならこのへんだなと目星をつけて走る。


いないぞ、もう休憩時間かな?
でもそれは鳥越苦労だった(しゃれです)。
人が集まっている。
いたいた黄金の千貫神輿が!
この瞬間感激でジーンときた(写真上)。


直方体の黄金の神輿、数枚写真をアップする。









田中漆器店の窓では家族総出で神輿見物。
わーっすごい!という声が聞こえてきそうだ。







こっちではワンダフル!という声。
外人観光客である。
日本人が汗だくで担いでいるのは神様ですよ。




神輿の前を神主が馬でパカパカ。
馬の後ろには馬糞係が建築現場でよく見る一輪車を押しながらついて来る。
お馬さまの顔をアップ。
暑い中ご苦労様です。









神輿は1時半まで昼の休憩。
そこで私も浅草の繁華街に戻る。
国際通りでフレンチブルが暑さでダウンしていた。
荒い息でもう嫌だと動かない。
飼い主もそのまま立ち止まっている。
普通なら抱き上げるよね。



歩道に人だかり。
外人がパントマイムでマネキン人形のように動かない。
ネクタイが風に吹かれたように跳ね上がっていて帽子が足元に落ちている。
わーっすごい!と観客。
帽子の中にお金を投げ入れると外人がニヤリと笑う。
右はお金を入れた子供と一緒に同じ格好をしている。










昼食で入ったのはいつものN浅草。
まず瓶ビールと冷や奴。
この後はオニオンリングとチュウハイ。



隣の中年男性が鳥越祭りの地図を持っていたので言葉を交わす。
彼も午前中に神輿を追っかけをしたらしい。
二人の会話はそれ以上広がらなかった。





昼食後も神輿を追いかける。
担ぎ手同士で喧嘩が始まったぞ。
同じ半纏を着ているがどうもよそ者らしい。
神社大神輿は各町会ごとにバチンタッチして担ぐのだ。




前の町会が神輿を担ぎ終えると待ってました!とばかり威勢のいい担ぎ手が走ってくる。
わーっという歓声。
これがすごい。






もう一度神輿をアップする。
三社祭りみたいに神輿がわんさかと集まるのもいいが、千貫の大神輿を持ち回りで担ぐのもいいなあ。
5月27日に行った新宿の花園神社では神輿を拝むことができなかった。
今回も駄目かな?と思っていたが素晴らしい神輿を堪能できた。
もう一度言う。
そんな心配は鳥越苦労だった





蕎麦が食べたくなったので「せんねんそば」に入る。
それと生ビール。






家に帰ったのは4時。
ムックの散歩に出る。
おやウランちゃん、でも連れている人が違うぞ。
ウランママのお友達だそうだ。
写真がぶれました(ごめんなさい)。