楽しみは三度食うめし




しらこばと橋のたもとの桜が満開。
桜は背景によって美しさが変化する。
今日も花見日和だ。







ムックと土手下を散歩。
朝日がまぶしい。



ここでママから聞いた話を思い出した。
娘がまだ3,4歳のころ一緒に電車に乗った。
車内に日が差し込んで娘の顔を照らす。
すると「ママ、マムシイ!」と叫んだ。
マムシ?と周囲がびっくりしたらしい。


昨夜もムックはゲロを吐いた。
真っ黄色な胃液。
夜中に新聞紙でママが始末する。
ちょっと心配。
でも餌はすべて完食するしいいウンチをする。



散歩のあとは横になるムック。
自分で横になったわけじゃない。
ママが胃薬を耳かすくらい小さくしてあげた。






天気がいいのでママと車を洗う。
私は掃除機をつかって車内の掃除。
若い時は車の洗車をほとんどやらなかった。



昼食はスパゲティを作る。
「私が何もやっていないように思われるからブログに載せないで」とママが言う。
原則、昼食は私が準備することになっている。

定年退職をしてずーっと亭主と顔を突き合わせ、朝昼晩の食事の用意。
それでストレスが溜まる奥様が多いらしい。
昼食くらい私が準備して負担を軽くしたい(えらい!)。


今日のスパは隠し味にサンマのかば焼きを入れた。
アンチョビの代わり。
カツオの塩辛(酒盗)も入れたことがある。
それとナス、きゅうり、ベーコン。



昼食を食べた後、ママと自転車で葛西用水沿いを下る。
草加稲荷町でさくら祭りをやっているのだ。
両岸からせり出した桜が見事である。
この写真は毎年載せている。




さくら祭りと言えばやっぱり屋台。
焼きイカの匂いがたまらん。
しかし一番の行列はジャガバターだった。
ジャガイモに切れ目をいれてふかしてバターを塗るだけ。
これが旨い。







お船が出ている。
昨日は銀婚式のご夫婦5組みがこの船に乗って用水を往復した。
読売新聞埼玉版に載っていた。
今日は一般客だ。




大音響でヘビメタ音楽が聞こえる。
テープじゃない。
本物だ。
若者が熱演。
トラックの舞台にあがったドラマー。
応援の手拍子が足りないぞ!





桜を近くでもう一枚。



帰りにびっくりすることがあった。
自転車で用水沿いを走っていたら後ろのママが「オトウサン!オトウサン!」と呼ぶ。
振り返ると「タヌキよ!」と指さす。
そっちを見るとムックのような顔をしたタヌキ。


何と私はタヌキとすれ違って気がつかなかったのだ。
すぐに追いかけたが写真に捉えることは出来なかった。
このノンビリしたタヌキはお寺の竹やぶに消えた。
うーん残念なり。



我が家に地味な水仙が咲いた。
白と黄色はあるがこの色ははじめてだ。





夕方の散歩はまた谷古田の用水。
武蔵野線そばに一本の桜がある。
そこでオジサン3人が酒盛り。
その中の一人が用水で放尿をはじめた。
嫌だねえ。




用水でルアー釣りをやっている若者がいる。
おお釣りあげた!
これはなかりでかい鯉。
若者は携帯でシャメを撮っていた。
友人に自慢をするのだろう。



散歩から帰るころには日はかなり傾いてきた。
ムックを照らす朝日ではじまったが終わりはまたムックを照らす夕日。


今日も桜、桜の一日だった。
昨年の花見は大震災で自粛、というより花見をしても心から楽しめなかった。
桜を見ると色んな出来事が浮かんでくる。
「さまざまなこと 思い出す 桜かな 芭蕉


これは読売新聞の編集手帳に載っていた句。
何でもない句だが芭蕉が作ったということで重みが出て来る。


私が好きな句に
「楽しみは 春の桜に秋の月 夫婦仲良く 三度食うめし」というのがある。
私にぴったりだと思っている。



今日の夕めしは豚肉塩こうじ漬けと生ハムサラダ、そして塩辛。