Kクリニック→Y耳鼻咽喉科



自転車の籠に立ちあがって前方を監視しているムック船長。



公園の入り口に背の高い白いダイアが咲いている。








籠から下りると群がっている鳩を蹴散らす。
小さな弱い者には強い。
もしカラスが襲ってきたら逃げまどうだろう。



久しぶりにカマキリを発見。
雨が降っているときはどこに隠れていたんだろう。







ノーゼンカズラのピンクの花はまだ絶好調。
カマキリもここに飛んでくる獲物を狙っている。
そのそばに小さなクモ。
こちらも狩人である。








こんなのどかな時を過ごした後、現実が待っている。
胃がん健診に駅前のKクリニックへ行く。
相変わらず胸のあたりが違和感がある。
そして咳と痰も出る。
それも一か月も続く。



10時半のところを1時間前に行ってしまった。
3階の待合室で新聞を読んで待つ。


名前を呼ばれて診察室へ。
ベッドに横になると「これをくえわえてください」と短い筒を渡される。
その筒はセロテープで固定。
次は麻酔薬を飲んで注射を打たれる。


ふと目が覚めると先生がファイバースコープ(?)を私の口から食道、胃に押し込んでいた。


その間、多分20分くらいだろう。
終わるとカーテンで仕切られたベッドに寝る。


1時間20分ほどするが、まだ声が掛からない。
早くここを脱出したい。
そこでカーテンを開けて「すみません、まだですか?」と看護師さんを呼ぶ。


「あら起きましたね、カルテを先生のほうにお回ししますので待合室でお持ちください」と言われた。
なーんだ30分もタヌキ寝入りをしていたよ。


先生に呼ばれる。
「食道、胃、十二指腸には癌らしきものはありません、ただ声帯のところに痰が絡んでいます、耳鼻咽喉科の先生を紹介しますから..」と写真を見せられて説明。


万歳!
まだ生きられるぞ。
「先生、じゃあアルコールもいいですか」
「はい大丈夫ですよ」


家で心配していたママに電話。
1時を過ぎていたので「日高屋」に入る。
先日新宿で食べたカタヤキソバが旨かったので「カタヤキソバと生ビール!」と勇んで注文。
すると「すみません、当店はカタヤキソバと中華丼はやっていません」だと。


同じ「日高屋」なのに..。
それじゃバクダン炒めと餃子&ビールにした。








バクダン炒め、期待外れだった。




グランドの横を通り家に向かう。
前を歩いているご夫婦両手に野菜。
家庭菜園での収穫だ。


家に帰るとママが「耳鼻咽喉科は今日行ったほうがいいわよ」と言う。
昼にアルコールを飲んだが行っちゃおう。


Y耳鼻咽喉に行くと先ほどのクリニックとは患者の年代が違う。
子供と若いお母さんが多い。


Y先生、Kクリニックの院長からの紹介状を見ながら私の話を聞く。
その後は鼻のレントゲンと鼻から喉をスコープで診察。


結論は鼻水が喉を通って声帯あたりに流れ込んで痰をつくっている。
鼻が詰まれば鼻水で外に出せる。
鼻づまりはそれなりの役割があったんだ。


鼻の吸引。
隣に可愛い男の子。
「えらいねえ」と声をかける。







薬を2週間分いただいて帰る。
原因がわかればまずひと安心。




夕方はしらこばと橋へ。
ママ、ムックと土手を歩く。








花壇の向こうに中央市民会館。
この西洋風箱ものは元島村市長の遺産である。







土手上を見あげるムック。









夕食は刺身、豚キムチブロッコリーサラダ、そして冷や奴。
のどごし生をぐい飲み。








息子が帰って来ると「これおみやげ」と渡されたのは錫のビアタンブラー。
ちょっと高そうだ。

「最近のオヤジは咳や痰で悩んでいるが癌じゃないかな?今日胃がん健診に行くらしいが、意識がはっきりしているうちに好きなビールのグラスをプレゼントしておこう」と思ったのかも?


それでもいい、嬉しいよ。
遺言に「遺産はすべてムックに」とは書かないよ。