那須だけじゃない越谷も涼しかった。
板室温泉の旅館で5時半に起きる。
予想と違って青空が見える。
それに涼しい。
まるで秋のようだ。
ここは温泉郷のかなり手前にある。
車で温泉郷まで行ってみよう。
ムックを助手席に座らせて車を走らす。
このあたりはまだアジサイが奇麗に咲いている。
昔湯治に来ていた父母を迎えに来たことがある。
名前を思いだした。
「一井屋」だ。
あった、あった。
父親がガンの手術をした翌年あたりだから今から17、8年前か?
湯治の人たちが自炊していた。
ムックをつれて歩いていたら50ccバイクに乗ったオバちゃんが「可愛い!触っていい?」と言う。
ええ、どうぞ。
すると「お菓子あげていいかしら、私持って歩いてるの」と言うので「食べないのでけっこうです」と返事をしてしまった。
宿に帰ると温泉に入る。
誰もいないのでカメラで内風呂と露天風呂を撮る。
こんこんと温泉が湧き出ている。
湯船からあふれ出た温泉が排水溝に入る音が響く。
じつにゆったりとした時間が流れる。
露天風呂から戻るときに足元に木の枝が落ちていた。
昨晩の強風で落ちたもの。
葉っぱに緑色の繭がついていた。
どんな成虫が羽化するか、もって帰ることにした。
これが朝食。
旅に出ると朝食にビールを飲むのだが、今日は我慢。
運転手である。
食後付近を30分ほどブラブラ。
ヤマユリが咲いていた。
こんなゴージャスな花が野生で咲き乱れいるのだ。
部屋のトイレが詰まった。
流れないのだ。
原因は固いものをしたからだ。
出発前に済ますものをやっておかないと大変。
特に91歳の義母にはやっておいてもらいたい。
そこでママが女将に報告。
違うトイレを使わせてもらう。
美しいヤマユリのあとにトイレの話。
女将は「前から調子が悪かったんですよ」と優しいお言葉。
「友愛の森」の次に行ったのが「お菓子の城」。
今日から夏休みが始まったと言うのに空いていた。
ムックと私は外のベンチでお留守番。
益子焼き共販センターに寄る。
食べ物がないのでムックを抱いて入ると「ペットはご遠慮ください」と手でバツの合図。
中に入ると食べ物屋と続きになっていた。
ここでママが小皿を3枚買う。
その次は千本松牧場。
ここでもお土産。
数年前、娘と3人で来たことがある。
昼、昨日入れなかったイタリアンレストラン「ジョイア・ミーア」に行く。
今日は太陽が出ている。
だからテラスでOK。
それにしても風が冷たい。
半そでのママと長そでのレースを来た義母。
余りの寒さに店で貸してもらったひざかけを肩にかけて座る。
店に入る客が我々を見ている。
あんなに寒いなら中に入ればいいのにと思っただろう。
犬がいるから入れません。
私が食べたのはアラビヤータ。
ママがナスとトマトのパスタ。
そして辛いものが苦手な義母はミックスピザ。
美味しい。
ムックはピザの一部を食べている。
高速道路に乗ったのは1時半。
我が家に着いたのは4時。
いやあ台風がやってきた日に家をでて温泉に入れればいいやと諦めていた。
予想以上に涼しくて2日目は晴れて儲けものだった。
越谷に戻ってきたらこっちの気温も那須と同じだった。
なーんだ。
2日ぶりカブトムシ牧場をのぞく。
おお、16匹も羽化したぞ。
オールツノありカブトだ。
つまりメスは一匹もいない。
いったいどういうこと?
そこここでゼリーをめぐる戦いが始まっている。
この容器じゃ狭いかな?
木の上でガチッと組み合った2匹、両方とも渾身の力で相手を持ち上げようとする。
ギシギシ、メリメリという音。
すごい。
左の写真は3匹が同時に組み合ったところ。
ガチッという音が聞こえそうだ。
夕食は娘にもらった静岡産のウナギ。
土用のうしの日。
うな丼に舌鼓を打つ。