日向山から武甲山を仰ぐ



秋津から西武池袋線に乗る。
今日は山歩き会で秩父の日向山に登る。
西武線は、同じ埼玉県を走る私鉄でも東武池袋線東武伊勢崎線とは客層も車両も明るく感じる。
不思議だ。


西武秩父駅の2つ手前の芦ヶ久保で下車。
青空が迎えてくれたが空気は冷たい。
メンバーが集まるまで芦ヶ久保道の駅に降りる。
何かイベントをやっている。


ここで秩父名物のしゃくし菜漬を買う。


今回参加したのは11名。
うち女性が3人。


果樹公園のアーチをくぐって坂を上るとすぐに武甲山が迎えてくれる。

数日前に降った雪で山を削った段々がくっきり見える。
見える側からは登山できない。


今度は茶色の花粉の実をつけた杉の木がプレッシャーを与える。
もうちょっとで花粉を振り撒きそうである。
杉花粉で目が痒くなるF川さんはガードメガネをしっかりかけている。


おやビニールハウスがあるぞ。
入場料金1,500円。
まだ早い?


雑木林の中を走る赤いレーン。
なんだろう?と近づいたら滑り台だった。
残念ながら工事中。


武甲山のはるか上に飛行機雲。
何回も見た。
入間基地からと飛び立つジェットかな?


駐車場のある広場から急坂を上るとまた武甲山が正面に見える。
車でやってきた両親と娘さんが斜面に座って巨大な山を見ている。
そのそばにロウバイが香る。


日向山の頂上はまばらな雑木林。
ここからも武甲山

全員の記念写真。
しかし昼食はここじゃない。
個々に写真を撮ってまた下る。


道路沿いの家に檻があり中にはイノシシがいた。
S賀さんがバケツに入っていた小さなジャガイモをポンと檻に放り込むと寝ていたイノシシがブーッと起き上がった。
ひやあ、びっくり。
ジャガイモを2頭で奪い合い。

日当たりのいい平地で昼食。
S野さんが重い2リットル水を持ってきてみんなに暖かい味噌汁をふるまうという。
私もお手伝い。

バーナーでお湯を沸かすのが時間がかかる。
しかし、暖かい味噌汁があると握り飯が一段と旨くなる。
一同S野さんに感謝。


山を下りるとまたイノシシ牧場があった。
ここには7,8頭がいるぞ。

ワンワンワン!と犬の鳴き真似をしたらイノシシが固まった。
闘争本能に火がついたら困る。


ここから丸山鉱泉までひたすら歩く。
風呂に入ってビールが飲みたーい!という一心。
たどり着いたのが「薬草花悦の湯」。


入場料800円。
10人(S野さんは風呂に入らずに帰る)で割引はできないかと交渉したが無理。


露天風呂に地元の男性がいた。
顔の横に赤いあざがある。
この風呂に毎週入っていると言う。


この風呂は鉱泉のリサイクル湯、最近クマや猿がよく人里に出没する、我々が見たのはイノシシじゃなくてイノ豚である、というようなことを教えてくれた。
やっぱり旅に出たら地元の人と話をするべきだなあ。


風呂から出ると缶ビールと乾き物で乾杯
ここで小一時間。
幹事のI澤さんがタクシーを2台呼ぶ。


花悦の湯の前でピョロピョロと鳥のような鳴き声が聞こえる。
私は風で換気扇が回る音かな?と思った。
そばに行くとピタッと止む。
風呂屋のオジサンに聞くと「あれはカエルですよ、冬も冬眠せずに鳴くんですよ、冬と初夏に鳴く声は違います」と教えてくれた。


これには驚き。
まさか2月にカエルが鳴くとは!
「この前、NHKが取材にやって来たがその時はひと声も鳴かなかった」と言う。
カエルの種類はツチガエルとか。


「ちょっと来て!」と言うので行くと水溜りにカエルの卵。
貴重な写真となった。
ヒキガエルの卵に似ている。


帰りは横瀬から西武線に乗る。
ホームからも武甲山が見える。