石割山の秋


ママにオニギリ2個を握ってもらい弁当にする。
私の希望でシャケと明太子。
今日は山歩き会で山中湖の石割山へ行くのだ。


南越谷の改札でホリデー・パスを買う。
これなら大月まで割安になる。


高尾駅で中央線の甲府行きに乗る。
うまい具合に座れた。
隣のオヤジはもう飲んでいる。
右手に缶チューハイを握っていた。


大月で富士急電車に乗り換え。
でもこの路線はSuicaが使えない。
改札は長蛇の列。


発車時間は迫っている。
「早くしてよ!」と駅員にいら立つ。
富士急はちょっとおかしいぞ!


車内で山登りの先輩S賀さんとばったり。
話相手がいたので50分が短く感じた。
富士吉田駅に着いたら富士山見える。


富士急は乗車賃が高いなあと思っていたがこの富士山が見られるからだ、と納得した。


ここで今日のメンバーと合流。
参加者は12名。
タクシー3台に分乗する。


行く先は石割神社まで。
タクシーの窓から富士山が迎えてくれた。

石割神社の鳥居から直線の階段がどーんとある。
これはすごい。


400段近くを登りきると汗が吹き出てくる。


登山道の両側はまさに紅葉一色だ。
さくさくと落ち葉を踏んで登る。


グレーの木々の中にポツンポツンと紅葉が目立つ。
ちょっと珍しい風景だ。


石割神社の本堂がある。
どでかい岩があり鋭利な道具で切り裂かれたように直線で割れているのだ。


割れた岩の隙間を3回ぐるぐる回ると御利益があるらしい。
我々も回ったが反対回りだった。
その原因は前を先導して回った若いカップルが間違っていた。



ここからの上りがきつかった。
後ろのほうでバスでやってきた団体さんの声がする。
追手が迫るような感じである。


源氏に追われて山に逃げ込んだ平家の落ち武者もこんな感じだったのか。


張り巡らされたロープの助けを借りてフーフー言いながら1,413メートルの頂上へ。
そこで見たものは日本一の霊峰である。


みんな一様に「登って来てよかった!」と思っただろう。


当然ここで昼食。
富士山をオカズに食べるオニギリの美味しさよ。
富士山をじっと見たら、てっぺん手前に横W模様を発見した。


これは登山道だろうという意見あり。


下山は登りより楽だった。
20分ほどで石割の湯に到着。
ここで温泉に入る。


いい温泉だった。
火照った体に冷えたビール。
極楽、極楽。


ここからまたタクシー。
山中湖畔を通ると水際にカメラの放列。
これはダイヤモンド富士を撮ろうとする観光客だ。


今日の天気じゃダイヤモンドは撮れない。
ジルコンくらいかな?


富士吉田駅から新宿まで直通のホリデー快速に乗れた。
そして空いていて全員が座れた。
当然缶ビール。


途中でとまった大月駅でE藤さんがホームに降りてキオスクに。
追加のアルコールを買うためだ。
停車時間が短いが私も後を追って缶チューハイの氷結を買う。


早く戻ったE藤さんが電車のドアを足で押えて待っててくれた。


我が駅南越谷に着いたのはまだ7時前。
どこか寄って行こうかなあと迷ったが、駅ビルバリエでサバの切り身を買って家に帰る。


ママへのお土産は信玄餅ひとつ。