スリッパをくわえてお出迎え
雨が降っている。
ムックを抱いて屋根のある陸橋下まで。
神社のそばにある猫の額ほどの公園を横ぎる。
そこに咲いていたのが百合。
職場のあるビル下の自動販売機で水を買う。
金賞受賞したという「レモン香の水」。
なんの金賞だか知らないが一番安いから買っている。
110円を入れてボタンを押すと、ドン!とペットボトルが落ちてくる。
と同時に「ありがとうございます、いってらっしゃい!」という元気な声が出る。これは気分がいい。
昼は裏門通りの「とん平」で焼き魚定食。
ちょっとご飯が多すぎるようだ。
今度は少な目にしてもらおうと思って箸をつける。
しかし、生卵があるので完食してしまうのだ。
炭水化物とり過ぎ。
帰りの南浦和のホーム。
ちょっと電車が遅れているようだ。
列の2番目に並ぶ。
暑い。
カバンから週刊文春を出して、フーと暑いと息を出す。
すると目の前の中年女性がくるっと振り返り、キッと鋭い目で私を睨む。
息が首すじに当たったようだ。
「す、すみません」と謝った。
こんな場所で故意にやったわけじゃない。
この女性、爺に息を吹きかけられたのが余程気分が悪かったのかその場を去った。
「この人、痴漢よ!」と言われなくてよかった、ほんと。
家族公認の提灯がぶら下がっている居酒屋。
マスターが、かしらを焼きましょうかという。
有難い。
カウンターに産婦人科医のM山さんがいた。
もうかなり出来上がって大声になっている。
今日は2つの銀行で健康診断をしたそうだ。
先生、少し前にベトナム旅行をして可愛い女性と遊んで来た、らしい。
こんだけ開けっぴろげで話す医師も珍しい。
かしらの後はしめサバ、そしてホヤの塩辛を注文。
予定の時間が来たのでさて帰ろうか、と思ったら目の前のガラスケースにアユが見えた。
いい色である。
「これ焼いて」と言葉が出た。
バリエに行き合鴨の燻製を買う。
明日、娘のところに行くお土産。
その次はイタリア食材店カルディで白ワインとホールトマトを買ってしまった。