わが家の小鬼
今日も朝から雨。
雨に濡れたゴーヤの棚に黄色いやつが出現。
すっかり熟れたゴーヤである。
駅までママとムックに送ってもらう。
カバンを肩に掛けて駅のエスカレーターをのぼる。
さあ、電車に乗ったらいい場所を確保して本を読みたい。
窓に面した絶好の場所に立つ。
目の前に詰め襟の学生が座っていた。
足が飛び出ている。
3駅、13分の時間を読書で楽しむ。
些細な幸せである。
今日は月末、全体会議。
1ヶ月の自分の仕事を報告する緊張する会議である。
出席者の発言が終わると、最後に親睦会の幹事としてまた発言した。
顔が赤くなっているのがわかる。
私は昔から興奮すると顔が赤くなる。
心の中が読まれるような気がして嫌になる。
麻雀でも顔が真っ赤になるが..。
昼、職場を出るとボスが後から追いかけて来た。
『どこにいくの?』と。
久しぶりに日本蕎麦の『ももや』に行く。
ボスは大盛り、私は普通盛り蕎麦。
帰りは雨はあがった。
南浦和から武蔵野線に乗り換える。
電車に乗るとまた窓際に立つ。
本を読みたい。
目の前は3人掛けだが2人しか座っていない。
オヤジが席にカバンを置いて新聞を広げている。
東浦和駅に着くとオヤジはカバンを下におろし、私を叩く。
『空いてるから座りなさい』という意味。
乗客が乗ってくるからだ。
私は『今更何を言ってるんだ!』という思い。
オヤジを無視した。
『えっ?』と言う顔のオヤジ。
南越谷駅に着くとオヤジも下りた。
よっぽど、『なんで初めから席を譲らなかったの?』と聞きたいくらいだった。
明日は休み。
さて居酒屋に行こうか、と思ったら今朝は送ってもらったので自転車がない。
東武線で一駅戻って、蒲生駅で下りる。
先週行った『W楽亭』に行く。
客は私一人。
まだ50ちょいのマスターとゆったりと話をする。
マスターは、1,2ヶ月前に一緒に店をやっていた母親を亡くしている。
お通しは酢の物、その後は豆腐ハンバーガーとカレー、ジャガイモの醤油焼き。
メニューがめちゃ多い店だ。
カウンターの大瓶はらっきょである。
50代の女性とちょび髭の旦那が、そして姪っ子という若い女性が来た。
ここで私の役目が終わった。
勘定をして店を出た。
また蒲生駅に行く。
改札口まで来るとあの酔っぱらいジジイとばったり。
『バカヤロー!』とあたりかまわず怒鳴り散らす有名人。
もう怒鳴りながら歩いている。
新越谷駅からバス。
8時頃のバスって込んでいる。
ミニバスを走らせている朝日バスは、住民に人気があるし儲かっているかも?
ムックがテーブルの下にいる。
わが家では、裏技でホットカーペットの上に毛布を敷いている。
コタツを入れるまでこれがいい。
毛布の上でムックのこの顔...。
テーブルの足に踏み潰された小鬼みたいだ。