アメ横
朝の散歩は中学校へ行く。
テニスコートの審判が座る背の高い椅子にムックが座る。
校庭を一回りしたがムックはウンチをしない。
そこでレイクタウンまで足を伸ばす。
空にはヒバリが鳴いている。
今、観たい映画は「クライマーズ・ハイ」。
あの「半落ち」を書いた横山秀夫の最高峰とされている。
山に履いていくズボンを買うつもりだったので、上野の「Do Box」に行きながら観てこようと計画を立てた。
しかし、インターネットを見たら原作を読んでからのほうがいい、という意見がある。
新越谷駅3階にある本屋で文庫本「クラーマーズ・ハイ」を買った。
映画はその後にしよう。
上野はもう真夏。
沢山の人が「暑い、暑い」と言いながら歩いている。
まず「Do Box」でトレッキング用のパンツを買う。
パンツと言っても下着ではない。
ズボンである。
お腹に合わしたらLLだった。
ショック。
裾を大部カットされるようだ。
アメ横を歩く。
「はい、オトウサン、これで千円ぽっきり!」と客の目を見て呼びかける。
殆どの単位が千円である。
これからの時期は、安いと言っても生ものは恐い。
サクランボが大安売り。
傷んでいるのはワンパック100円だ。
高架下にある大衆焼鳥屋「大統領」に入る。
店の前にテーブルが3つありここは満員。
そこでカウンターに座った。
奥の方に大きな顔をしたオカマさんがいた。
豹柄のミニスカートを履いている。
目が合ったので慌ててそらした。
瓶ビールに煮込み。
ちょっと味が薄い。
でも酔うとそんなの関係ない。
左隣りに70過ぎの男性が座る。
従業員と挨拶をしている、常連のようだ。
話かけた。
この近所に住んでいるらしい。
それ以上話が発展しない。
右隣に白人を連れた女性が座った。
バックは足のところにあるフックに掛けられますよ、と教えてあげた。
女性によると彼氏が「日本を知るにはこういうところが一番いい」と言うらしい。
瓶ビールと黒ホッピー2杯でいい気持ちになって上野駅に向かう。
オモチャ屋の前で若い男性がパフォーマンスをやっていた。
小さなゴムを叩きつけるとポーンと弾むオモチャ。
500円だったので買った。
酔うとすぐ買っちゃう(家に帰ってやったら全然弾まなかった)。
日比谷線に乗って座ったら新越谷までぐっすり寝てしまった。