牛嶋神社
遅ればせながら我が家のノーゼンカズラが咲いた。
花の色は淡いピンク。
地味である。
よく見かける深紅色に咲くノーゼンカズラは真夏の花。
奇麗だがポトッと落ちるのはやっかいだ。
夏のような日差し。
でも心なしか秋のような空気。
浅草へ出る。
蒲生駅で乗ってきた2人の女性。
私を見て「あら、パパ!」と言う。
娘の親友だった。
2人は私の隣りに座る。
会話を交わしたが、私の口臭が気になる。
よくママに「お父さん、口が臭いよ」と言われるからだ。
準急が来たので彼女らと別れて半蔵門線に乗り換え。
客の中にお相撲さんを見つけた(写真)。
やっぱりでっかい、しゃくれ顔も大きい。
車中で週刊現代を読む。
「安倍総理はこのスクープで職を投げ出した」という見出。
買いたくなる。
父晋太郎から6億円を政治団体で受けているから、これは個人の相続隠しであり、
相続税3億円を払うべきだ、という記事。
実際はもう時効になっている。
大した記事じゃなかった。
浅草の遊覧船駅近くにあるレンタル自転車に行く。
天気もいいので自転車でブラブラのつもりだった。
しかし、全て出払っていた。
しょうがないテクテクと歩く。
新仲見世を通って六区へ。
いつもサッカーをやっている金網の中で、今日はおもちゃの自動車の運動会。
看板には「タミヤミニ4駆競技会」と書いてある。
大人も子どもも小さな自動車を持って並んでいる(写真)。
みんな真剣である。
この面白さはわからない。
場外馬券場周辺は、暑い日の当たらない道ばたに座っている人が多い。
競馬新聞を読んで片手にビール。
敷布団に座っている3人組もいた。
昼は松屋近くの小さな寿司屋に入る。
ここに通ってもう26年にもなる。
相変わらず無愛想な板さん。
込んでいたので狭いカウンターに座る。
ネタは安くて旨い。
隣りに座った中年女性2人。
若い方が
「祭をやっているのは何て言う神社ですか?」と私に話しかけて来た。
私「いや、知りません」
オバチャン「地元の方じゃなかったんですか?」
私「ええ」
オバチャン「お祭りみたいなシャツを着ているから、間違えました」
そう言えばお祭り模様に似ている。
隅田川に出た。
悠々と流れる川の色が茶色である。
台風の影響だろうか?
このほうが生きている感じがする。
アマゾン川みたいだ。
隅田川の両岸は、ブルーシートのホームレスが多いので有名。
そのホームレスに焚きだしを配っていた。
すごい行列(写真)。
見ていたらオニイチャンに「何を並んでいるの?」と聞かれた。
「分からない」と答えた。
俺はホームレスじゃないよ。
言問橋を渡る。
こっちにも緑の公園がある。
その中からピーヒャラとお祭りの音が聞こえる。
牛嶋神社があった。
今日は秋の大祭である。
寿司屋でオバチャンが聞いたのはこの神社だった。
30基くらいの御輿が順番に神社に入ってくる。
砂煙があがっている。
三社祭のような派手さはないが、土地柄色っぽい芸者さんの姿も見られた。
写真を見て雰囲気を味わってほしい。