加須のうどん
午後からは手打ちうどんの街、加須に行く。
だが昼食はうっかり乗り換え駅の久喜で蕎麦を食べてしまった。
加須の企業に行く途中で看板を見て「ああ、ここはうどんの街だ」と思い出したのだ(写真)。
訪問を終えて、折角来たのだからちょっと食べてみようと、うどん屋を探した。
店を探すのに一番目立つのはひらひらはためく幟である。
戦国時代からプロパガンダの手段は幟である。
あった!
手打ちうどん、とある。
だが暖簾が出ていない。
この地域は第三水曜日は定休日だった!
結局、腹をすかして食べにきてもダメだった。
残念でした。
珍しく5時にさいたま新都心でアポイントをとった。
もう真っ暗。
遅くなるのを覚悟していたら、30分で終わった。
京浜東北線に乗ると神田駅で人身事故のアナウンス。
停まった浦和駅で下りようか、と迷った。
つまり動くまで時間つぶしに飲むということ。
するとものの5分で動き出した。
乗換駅南浦和で私は下りたが、乗ってきた電車は停まったまま。
地元駅に下りると雨が降り始めた。
「松坂60億円、レッドソックス」の見出が踊る夕刊フジを買って、
駅裏の大衆酒場「大漁船」に入る。
カウンターの隅のレジ横が空いていた。相変わらず人気の店だ。
私の隣で飲んでいるのは口髭をたくわえた建築関係らしいオヤジ。
その隣りにキャップを被った若者。
親方と弟子といった図。
話は弾まない。
この二人、トロ刺身2切れとつくね2串を残して席を立った。
奥では携帯電話で仲間を呼んでいる声。
「駅からすぐだよ、つまみが旨いぞ、店の名前はタイリョウセンだぞ、
早く来いよ」。タイリョウセンって?
私は夕刊紙を読みながら生ビールとレモンハイ。
鯵のたたき、牡蛎フライ、ニラタマ鍋を食べる。