チャンジャ

osyousan2006-09-05




神社の境内が大相撲の土俵のようにほうき目が入っている。
朝、ここを通ると気持ちがいい。
ムックの足跡がつくくらいだ。
ご近所の方が毎日やってくれている。


今日は3年くらい前に引っ越してきた中年の婦人が箒で掃いていた。
彼女は独身で、出勤のとき鼻歌を歌って我が家の前を通る。
「あら、大人みたいな顔になったわね」と手袋を脱いでムックを触ってくれた。


昼は「大戸屋」のカーブした階段をあがる。
注文したのはチキンカツの梅おろし定食600円。
ここのメニューでは安い部類に入る。


例によって「ご飯の量はいかがしましょうか?」と聞かれた。
ちょっと間をおいて「普通盛りで..」と答えた。


揚げたてのカツは旨い。
カツにはキャベツが切っても切れない間柄。
カツを一口、そしてシャキシャキのキャベツを噛む。
おっと写真を撮るタイミングが遅れた(写真小)。


ご飯も美味しい。
多分、あごあたりにご飯粒がついているだろう。
でも一人用のカウンター。
前が壁である。
食べ終わるまで気にしない。


昼にカツが美味しいというのはまだ健康だということ?


帰りに居酒屋「M」に寄る。
今日のお通しは、いくら醤油漬けとカツオだった。
かなり豪華。
これでお摘みはいらない。


派手なシャツを着たSちゃんがサンマを食べていた。
「おや、今日はお休み?」と聞いたら
「いや、気楽な直行、直帰ですよ」と答える。
つまり朝、直接現場へ、そして帰りは会社に戻らずそのまま家まで。
これは気楽だ。


戸が開いてTさんが顔を出す。
そして私を見て「あら、いけねえ、忘れた、誰か自転車ある?」と言う。
そこで私の愛車を貸す。
戻ってきたTさんはビニール袋を私に突き出した。


中身はチャンジャだった(写真)。
韓国のキムチの一種である。
鱈の胃袋をキムチ風に辛く漬けたものらしい。


そういえば先週、Tさんと隣になったとき私がキムチ豆腐を食べていた。
Tさんが「豆腐にはキムチよりチャンジャのほうが旨いよ、今朝も食べてきたよ」と言った。Tさんは単身赴任の重役である。


有難いものだ。


「ここで冷奴を頼んで、食べたら?」と言われたが
「家に持ち帰ってゆっくり頂きます」とカバンにしまった。


家の前まで来るとお隣の未亡人が雑草を取っていた。
この未亡人、暗くなると活動する。
挨拶すると自転車をとめた私に近づいてきて
「麻雀、おやりになるんですか?こんどお誘いしてもいいですか」と
思わぬ言葉。


なんで知ってるんだろう?


家の中に入ると、タイから一時帰国した娘は親友と食事に行くところ。
ママから自転車の鍵をと家の鍵をもらって出て行った。


ソファの下でギョロっと目を向けたムック(写真)。