ぎんねこ

osyousan2006-04-17



朝、1台遅い電車でもいいや、と思いゆっくりと出かけた。
駐輪場に止めた番号は147番。
覚え方は「一人で世直し」。
数字を覚えるのは得意である。


帰りにこの駐輪場から出すとき
入り口にある機械に番号を入力して
100円を入れる。
覚えていないとわざわざ自転車のあるところまで行って確認して
また入り口の機械に戻らなくてはならない。


駅に行くと1台前のいつもの電車が来たところ、
走ってその電車に乗った。
慌てなくてもいいのに。
乗換駅南浦和京浜東北線が遅れていた。
結果オーライだったのだ。


昼は玉蔵院裏道の通りを歩く。
市役所に続く道なので朝晩は職員などがわんさか通る。
その通りに古い蕎麦屋を見つけた。
名前は「ぎんねこ」。
開き戸をガラガラと開けたら、そこに冷蔵庫があった。
つまり反対側の戸を開けたのだ。
普通、入り口という札がある。
この店はどっちの戸にも書いてない。
店側としては、開ければ分かるよ、というスタンス。


込んでいる。
入り口から真っ直ぐなテーブルは片側7人ずつで14人。
その脇に4人掛けテーブルが4つで16人。
合計30席の店。
狭い4人掛けの席に座る。
そしてタヌキ蕎麦を注文。
前に座った30代の女性2人はタヌキうどんと
冷やしタヌキ。


ほぼ満席になっている。
店員はおばちゃん一人。
実に手際よく注文を聞く。
そして出てくるのも早い。


長テーブルに座る若者が食べたカツカレーが旨そうだったなあ。
この店は、込んでいるが回転も速い。
例外的にビールを飲んでいるオヤジ2人はゆっくりとしていたが..。


さて蕎麦屋で「ぎんねこ」とは変わった屋号である。
調べてみた。
するとここの先代は洋食屋で「シルバーキャット」と言う名だった。
戦時中に敵国の言葉は使えないと「ぎんねこ」になった。
終戦後洋食の材料がなくそば粉があったので
蕎麦屋に商売替えをした、という訳だった。


蕎麦屋らしくない店名がかえって印象を強くする。


家で夕刊紙を見たら立山黒部アルペンルートの雪の壁が出ていた。
今年の壁の高さは19メートル。
平成9年にこのルートのバス旅行に夫婦で参加した。
時期は雪の壁が黒く低くなっている7月だった。
ケーブルカーで立山に着き、初めて室堂の山々にご対面したときは
感動した!
夏山とはこんなに美しいものとは知らなかった。


我が家のムックはヨーキーの遺伝子で茶色だが、
大きくなるに連れて銀色の毛が出てきた。
その「ぎんいぬ」がとても照れ屋さんで
写真が苦手である。

黒い肉丘が可愛いでしょ?