初居酒屋

osyousan2006-01-05



今日も寒い。
昨年からの寒さは記録的らしい。
毛糸の帽子、マフラーで完全武装して
出勤するもまるで冷蔵庫の中。


昼、和食レストラン「M」に行く。
カウンターに座り今日の日替わりランチの
刺身定食を注文する。(写真)


先客の禿げたか頭のオヤジさん、升酒を飲んでいる。
そしてウーロンハイを追加した。
平日の昼からいい身分である。
でも今日も正月休みかも知れない。
いや毎日が日曜日かも。
次に禿げたかオヤジのところに運ばれたのが
鰻重だった。それも上鰻重。
本当にいい身分である。


白髪のパンチパーマ老人が来た。
この老人、この店でよく見かける。
場所がないので私の隣りに座った。
いきなり緑茶ハイを頼む。
思い出した。
このパンチ老人はよくカウンターの隅で壁に
寄りかかって飲んでいたものだ。


隅が空くと店員に話して「俺は端っこが落ち着く」と
緑茶ハイを持って移動してしまった。
あと1杯緑茶ハイを飲んで日替わりランチを食べるだろう。


カウンターは老人ばかりではない。
建築関係のカーキー色の作業服を着た青年が3人いる。



日に日に夕方が明るくなった。
最近は5時に外に出ると真っ暗ではない。
明るくなるのは嬉しいものだ。
居酒屋「M」に行く。
すでにカウンターに座っているのは
病院食会社の役員部長Tさんとコンピューター
SEのMーちゃん。
マスターとママに新年の挨拶。
こんなに寒くてもまずは生ビールをオーダー。


Tさんの話は通勤電車の中で化粧する
お婆が鬱陶しいと不満。
若い女性はよく化粧しているのを見かけるが、
お婆さんは珍しい。
私も絶対見たくないものだ。

Mーちゃんは正月に父親と親戚でゴルフに行ったそうだ。
そうしたら親戚の若い男性がフォールインワンをやったらしい。
東南アジアに行けばよくフォールインワンが記録できる。
というのはキャディが客のチップほしさに
グリーンに乗ったボールを足で上手くホールに入れる。


テレビで耐震構造偽造問題をやっていた。
M−ちゃんが姉歯は髪の毛も偽造していると
笑わせた。
するとその(頭髪)疑いがあるT社長が現れた。
これには一瞬話がとまった。


病院食のTさんが帰り際、私に樽酒を奢ってくれた。
金持ちからの奢りは素直に受ける主義。
木の香りがいい。
塩を升の縁に置いて飲む。


ひとしきりM−ちゃんと麻雀談義。
すると坊主頭のEさんがやってきて参加。
こんど麻雀をやろうという話になった。
レートは私のやっているやつの半分。
ちょっと物足りないが承諾した。
飲んだ席では断れないものだ。


続々と知った顔が現れる。
今年も居酒屋「M」は繁盛するだろう。


私は銀だらの焼き物とキムチ豆腐、
鯛の兜煮を食べ、最後の締めにオニギリ。
お年賀のタオルを貰って家路につく。