石裂山

osyousan2005-11-19



山歩きの日。
今日の目的地は栃木県鹿沼にある石裂山。
これをオザクサンと読む。

駅のホームで一緒のグループSさんとばったり。
快速日光行に乗り換えるため春日部で下りる。
えーっ!ホームは満員。
老老男女が溢れているのだ。
その人数が浅草からの快速電車に乗り込む。

人垣の向こうに箱席のリーダーら6人が見えた。
始発の浅草から乗っているのだ。
羨ましい。


利根川を越えると平野の彼方に筑波山
くっきりと見える。
筑波山は千メートルに満たない低山だが..。
新鹿沼で下り電車組9人が顔を揃えた。
ここからはジャンボタクシーで30分。
愛想のいい運転者が巧みなハンドルさばきで
細い山道を走る。


加蘇山神社で今日初参加のOさんが合流。
よって今回の参加者は10名。
残念ながら女性はいない。
女性がいたほうがペースが遅くなり
私にとってありがたいのだが。

樹齢千年と言われる千本カツラを右手に見て
なだらかな山道を歩く。
ここまではハイキングムード。
だがこの後からはハシゴや鎖場がある本格的な
登山と化すのだ。
「ハイキング 鎖場のぼり こりゃ登山」


天気がいいので紅葉した山がよく見える。
全体的に黄色や茶色模様でちょっと期待はずれだった。
今年の紅葉はどこも今一かも。

ステンレス製のしっかりしたハシゴを下り反対側の
斜面を登るとすごい風。
それも日光連山から運ばれてきたとびきり冷たい風である。


我々の後ろから元気なおばちゃん2人が来る。
先ほどから「おーい!おーい!」と叫んでうるさい。
どうも先発隊とはぐれたようだ。
「名前を呼ばないと誰だか分からないよ」と教える。


石裂山の頂上からは雪をいただいた白根山(?)が
見える。ここで待望の昼食。
リーダーの持ってきたワインを御馳走になる。
そして缶ビールをプシュと開けた。
ママが作ってくれた一夜漬けをメンバーに回す。
これが毎回好評で、中には「あんたは参加しなくても
この漬け物は欲しいよ」と言う人もいる。


頂上で小1時間休んでさあ下山。
これがなかなか手強い。
足元が落ち葉で滑りやすいため
どうしても慎重になる。
それに山陰で日が当たらない。
遠くに見える山肌は明るい太陽に
照らされているのに。


30分ほど遅れて加蘇神社にたどりつく。
タクシーとOさんの愛車に分乗して新鹿沼まで。
売店で缶ビールと缶チューハイを買いホームに並ぶ。
駅員さんが「どうも込んでいるようですよ」囁く。
「席に座って一杯」を楽しみにしていた。

連結通路の壁に寄りかかってジャーキーを
つまみに缶ビール・缶チューハイを飲んだ。
壁に「通路に立ち止まらないでください」と
書いてあった。
こうやってたむろする客が多いってことだ。


西方向に帰るメンバーと別れて早々と
地元駅についた。
そのまま居酒屋「M」に顔を出す。
私がトップの客だった。
その後顔を出したのが病院食製造会社役員のTさん。
ボージョレーヌーボーを1杯奢ってくれた。
これを1本とった客にはオードブルがついてくる。
Tさん、このオードブルを後ろのテーブルにいた
女性4人に差し入れた。

うーん、上手い、こうやって話すきっかけをつくる。


今日は昼から缶ビール、車中でも缶ビールと
かなり飲んでいるので、早々と席を立って家路につく。