作務衣男

osyousan2005-10-26



奈良にいる知人から写真ハガキを貰った。
10月22日の京都での時代祭の写真である。
彼は関西の名所や行事に参加してその写真を送ってくれる。
私も必ず返信している。
今回はめぼしい催し物に出ていないので、
平凡にムックとの写真を添付した。
受け取ったほうは面白くもなんともないだろう。


ムックを抱いてハガキをポストに投函する。
ポストの上にいるムックをデジカメ。
バス停に60才に近い男性が立っている。
もう9時を過ぎているからふつーのサラリーマンじゃない。
私みたいな現役引退組だろう。
でも人生まだまだ、働く意志があれば動いたほうがいい。


ここで思い出した。
昨夜の居酒屋で日本シリーズを見ていたが、
10−1とロッテがワンサイド。
面白くないからNHKの歌謡番組が見たいという客。
チャンネルを切り替えると湯原昌幸が出ていた。
ヒット曲「雨のバラード」だけの元歌手。
出番は旅番組しかなくなったタレント。


だが最近ヒット曲を歌っている。
他の居酒屋で聞いたことがある「人生半分」という歌。
いい歌なので「これ歌ってるの誰?」と聞いてしまった。
50才はまだ人生半分だよ、まだまだ半分はあるよ、子育ても終わり
女房と楽しく生きていこうと言う内容(だいたい)。

NHKホールに奥さんの荒木由美子が出てきて2人で泣きながら歌う。
思わずほろりとした。

カウンターで飲んでいた強面のOちゃんも目頭を擦っていた。
これは昨夜の話でした。


1時からの昼食は和食レストランの「M」で日替わり定食。
今日は白身魚のきのこ餡かけ。
カウンターでスポーツ紙を読んでいると、作務衣を着た中年の大男が座った。
仲居さんが「どうぞあちらで」というと「ここでかまへん、2人しかきいへんから」と
関西弁である。「客と一緒でええから」ともいう。
もう一人の男性が作務衣の隣りに座る。
この店のオーナーかな?かなり偉そうである。
それにしても作務衣とは。
運ばれてきた食事を食べながら「値段のわりに豪華やな」とも呟いた。

食べ終わって2人は金も払わず出ていった。

いつ聞いても身近で耳にする関西弁は好きになれない。
電車の中でも関西弁をしゃべる男は大声である。
デリカシーがない。


前にいる板さんに「あのひと達、店のひと?」と聞いたら「違います」というだけ。
ここの板さんは面白みがない男である。
それじゃと仲居さんのおばちゃんに聞いた。
「金曜日まで2階でイベントをやっている和服屋さんです」と教えてくれた。

そういえば「創業45周年感謝祭」との看板が出ていた。
着物の「まるやま」だった。

分かった。感謝祭に招待した客が階下にあるレストランで食事をする
契約になっている。昼時間が終わり主催者が食事をしていたのだ。
きもの屋だから動きのいい和服を着ていた。
それにしてもあの作務衣男、「最高ですかー!」と叫んで
逮捕されたインチキ宗教家に似ていた。


夕食を食べながら日本シリーズを見た。
やっと試合らしい点差になった。
でも阪神はカチカチになっていたな。
肝心のところでの送りバンドが2回失敗している。
これじゃ負ける。
今夜だけは阪神に買って貰いたかった。
だって楽しみは長いほうがいい。
それに阪神の勝ちにコーヒーを賭けていた。

でも、ロッテ31年振りの日本一おめでとう!