偶然

osyousan2005-05-30


朝起きると雨。
朝刊にカバーがかかっていないので明るくなってから降ってきた
のだろう。
ムックを抱いて屋根のある陸橋下まで行く。
ここはわんこの雨天散歩場となっている。


雨があがった12時半から食事。
あの喧しい女将がいる蕎麦屋を目指して自転車を走らす。
手前で停車している車の男に見覚えがある。
確認しようと近づく(何でも興味がある)。
漫画本を読んでいた男がこっちを見た。
おお、やっぱりタクシーの運ちゃんのTさんだ。
でも何故Tさんがこの時間に黒のワゴンアールに乗ってんの?
Tさんは飲み屋「K」の常連客でマスター一家とは家族同様のつき合いを
しているのだ。Tさんは40才くらいで独身。

「マスター、亡くなったんだって?知らなかったから葬式に行けなかったよ」
と言うと「すみません、バタバタして連絡が取れなくて」と謝った。
年4回も「K」主催の麻雀大会をやっている、そのメンバーくらいには
マスターの訃報を伝えて貰いたかった。

今日は「K」未亡人になったママを市役所に連れて来ていて、
車の中で待っているところらしい。
「今度、マスターの追悼麻雀大会をやろうよ。ママに宜しく伝えてください」と
Tさんと別れた。

昨日も書いたがマスターの葬式に出られなくて気にしていたのだ。
ここでTさんに会えてママに伝言が出来、ちょっと気が楽になった。
でも偶然である。

こうなると江原啓之の世界。
偶然は自分で作るもの。
引き寄せるもの。


「この蕎麦が食べたくて来たら途中でTさんに会った」と考えながら
天大盛り蕎麦を口に入れた。
女将が相変わらずパートの田中さんに小言を言っている。
田中のおばちゃんよく辞めずに我慢している。

ここで川柳
「蕎麦旨い 女将の小言も 気にならず」


写真上:じっと玩具を見ているムック。
    背景がごみごみしています。
写真下:霧降高原のミツバツツジ