喫茶店

osyousan2005-03-28

庭の隅に水仙が咲いていた。
毎年、しっかりと咲いてくれる。

朝、霧雨が降っている。
ムックの散歩を早めに切り上げ家に戻る。
ムックを抱いて洗面所台の淵に立たせる。
そして温水で鼻頭、前足、後ろ足、お腹と洗う。
結構、大人しく洗わせる。
淵に足をつかせるのがコツ。


昼、雨の中、歩道橋の下にある喫茶店「S」に入る。
窓ガラスから足早に通り過ぎていく通行人や、自動車を
見るのが好きである。

他人の行動をじっと見ているのが好きなのは、多分、
私の幼年期に原因があるのじゃないかな。

6才の時、小児結核で入院した。
別に痛いところはないので、来る日も来る日も病院の窓から
外を眺めていた。
病院に裏に広場があった。
そこに遊びに来る子供達をじっと見ていたのだ。

多分、これが私の人間ウオッチングの原点。


カウンターに座り鮭のムニエルランチを食べる。
ここのご飯とお新香が旨い。
マスターは脱サラした40代後半。
野球帽を反対に被って鼻歌まじりで調理をしている。

奥さんが公務員とかで、あくせく働いていない。
そんな客に諂わないマスターが面白い。


前の食器棚に映っているカウンターの客を見ていたら、
私の隣りにいないはずの女性がいる。
びっくり。
実際は、私の隣りは、初老の市役所職員が座っているのだ。
原因は食器棚のガラス扉が少し開いていて、その角度カウンター隅に
いる女性とぴったり合っていた。
まさにトリック。

幽霊、オカルト話に全く弱い私である。


写真は水仙の前。
ムックはまるでスターウオーズのチューバッカみたいだ。