酒盗と飯盗



岸壁にシラサギがいる。
薄氷が張った水はよほど冷たいのだろう。
近づいても飛び立たない。


散歩しているオジサンがポケットから餌を撒いた。
すると鳩が群がる。
ちょっと後ろめたいのかオジサンは知らんぷりして立ち去った。

そこへムックが走って突っ込んで行く。
弱いものに強いのだ。
鳩はバタバタと飛び立つ。

「鳩が飛び立つ公園の 銀杏は手品師 老いたピエロ」というフランク永井の歌を想いうかべた。


散歩から戻るとムックの足を洗う。
当然あちこち臭いを嗅いだ鼻、おちんちん、お尻も洗う。

「まいったなあ」と情けない顔。



朝食は軽くモチを焼いて食べる。
スープは昨夜の鍋。
これがダシが出ていて旨い。


リカーショップに行きのどごし生のロング缶を買う。
最近はこれがお気に入り。
ついでにスパゲッティの味付けに使うカツオの塩辛「酒盗」も買う。
この「酒盗」最近のスーパーでは見かけない。


ここでも探せなくて店員に聞いた。
するとしっかりした箱に入っていた。
イメージは丸瓶だった。

スパゲッティの本場のイタリアではアンチョビを使う。
日本ではやっぱり酒盗である。
と偉そうに言っているが実は娘から教えてもらったのだ。


店のオネエサンによるともう少し高級になると「飯盗(ハントウ)」というのがある。
これはカツオの胃だけを材料にした珍味。
酒盗を食べるとお酒がどんどん呑みたくなり酒がたりなくなって盗むほど。
それじゃあ酒飯はご飯がすすむということ?
ごはんがごはんががすすむくん、という食品があった。




夕方の散歩はママと一緒。
今日はあまり歩いていないからこの散歩で歩数を稼ごう。


陸橋下に黄色の菊が咲いている。

家に帰って名前を調べたら「ユリオプスデージー」というらしい。
枝は草と言うより木である。


散歩で歩いたのは3千歩だった。


水槽の水を3分の1ほど取り替える。
空気が乾燥しているから減るのが早い。
と言うことはこの水槽が我が家の湿度を保つのに役立っている?